猫の『レックス・マニング』は飼い主のエミリー・クレーンさんのことが大好きで、エミリーさんのことを素晴らしいご主人として高く評価しています。しかし、レックスはエミリーさんの知らないところで、別の愛情を育んでいたのです。
エミリーさんはその驚くべき真実を意外な方法で知りました。
8年前、エミリーさんは子猫だったレックスと彼の兄弟を路上から保護しました。エミリーさんは保護してすぐに、レックスの大きな魅力に気づきました。他の兄弟は人間にとても臆病でしたが、レックスだけは最初からフレンドリーで、出会った全ての人にナデナデを要求してきたそうです。
「レックスは特に耳の後ろを撫でられるのが好きで、いつもみんなに注目されたいと思っていました」とエミリーさんは言いました。
エミリーさんと家族はいつもレックスを満足させるために、できる限りの愛情を注ぎました。しかしレックスの方は、外の世界にもたくさんの愛情があるのではないかと考えるようになっていったのです。
「レックスはまだ若い時期に、外に出たいと要求してきました。私は彼を裏口から出して、2階のキッチンから彼の様子を見守っていました。」
レックスはそれ以降、ゆっくりと、そして確実に行動範囲を広げていきました。そんなレックスの姿を見て、エミリーさんは行動範囲の制限を無くして、好きなように探索させてあげることにしたのです。色々な場所を自由に行き来できるようになったレックスは、誰とでも仲良くなって、エミリーさんが知らない通行人とも友達になっていきました。
しかし先日のこと、エミリーさんはレックスが通行人の気を引いているだけではないことを知ったのです。
その日、冒険から帰ってきたレックスの姿を見て、エミリーさんはあることに気づきました。帰宅したレックスの首輪に何かが挟まっていたのです。それは手書きの手紙でした。
その手紙にはこのようなことが書かれていました。
「こんにちは! 私はあなたの家の近所にある、赤い家の住人です! 私はあなたに、レックスが我が家の浴槽にこっそりと侵入するという、とても奇妙な愛情を持っていることを伝えたかったのです! 私の家族はみんな彼のことを愛しているため、彼がどんなことをしても喜んでいます。もし彼の姿が見当たらない時は、きっと私達の浴槽の中にいることでしょう。赤い家の住人より。」
「私はその手紙を読んだ時、笑いが止まらなくなってしまいました。それはとても可愛らしいことでした。」
エミリーさんはまだ一度もその手紙を書いた家族とは会っていませんが、家族のおもてなしに感謝して、レックスの首輪に返信の手紙を挟みました。どうやらレックスはその後、エミリーさんの手紙を無事に家族の元へと届けてくれたようです♪
エミリーさんとレックスは現在、温かい人達の住む町で居心地の良い暮らしを送っています。エミリーさんはいつもレックスが色々な場所を探検して、快適に過ごしていることに喜びを感じています。そしてレックスに優しくしてくれる人達に、心から感謝しているそうです。
「私は人間好きのレックスが、多くの人達と触れ合えていることに幸せを感じています。きっと近所に住む猫好きの人達も、レックスと一緒に過ごす時間をいつも楽しんでいることでしょう」とエミリーさんは嬉しそうに話してくれました。
出典:Emily Crane/thedodo
This post was published on 2019/03/02