カナダのオンタリオ州に住むケイトリン・ギランさんは、仕事中に小さな茶トラの子猫を見つけました。「私は働いているお店のそばで、1匹の子猫を見つけました。この辺りには多くの野良猫達が住んでいます」とケイトリンさんは言いました。
ケイトリンさんは以前にも、同じ子猫と何度も会ったことがありましたが、子猫は人間に慣れていなかったため、近づくことができませんでした。しかし、とても寒い日のこと、子猫の方からドアの外に現れて、震えながら鳴いてきたのです。
「私は窓から子猫の姿を見ました。そして、子猫は私を見ながら鳴いてきました。ちょうど休憩時間だった私は子猫にゆっくりと近づいていきましたが、子猫がいつものように逃げるだろうと思っていました。」
しかし、子猫はその場から逃げませんでした。それどころかケイトリンさんの方に近づいてきて、そのままケイトリンさんの腕の中に飛び込んできたのです! ケイトリンさんは子猫の予想外の行動に驚き、大きな喜びを感じました。
「私は子猫を抱きしめました。すると子猫はすぐに喉を鳴らし始めました。」
子猫は助けてもらえたことに喜びを感じ、暖かい場所に連れていってもらえるのが待ちきれない様子でした。「私は子猫の身体を温めるために、自分の車に連れていきました。すると子猫はすぐに私の肩の上に座ってきました。」
その後、ケイトリンさんは子猫に飼い主さんがいるかを確認しましたが、誰も子猫を自分の猫だという人は現れませんでした。そこでケイトリンさんは子猫を自宅に連れて帰ることにしたのです。
「私は子猫と一緒に家に帰りました。すると子猫は真っ直ぐにドックフードに向かっていき、そのまま食べ始めました。私は子猫のために猫用のご飯と水を用意しました。」
子猫はとても空腹で、心ゆくまでご飯を食べ続けました。そして、ボウルの中を綺麗にすると、ケイトリンさんや夫の方へと向かってきて、抱っこを要求してきたのです。ケイトリンさんは最初、子猫の里親を探そうと考えていましたが、その考えは長くは続きませんでした。
「子猫は私達と強く結びついたため、私達は子猫を守っていくことに決めました。私達は子猫に『トンクス』と名づけて、正式に家族に迎えました。トンクスはとってもお茶目で可愛い子です。」
トンクスはいつも夫婦の後を追うようになりました。また、トンクスは肩の上に座りながら色々な場所に運ばれるのが大好きで、抱きしめられることに一番の幸せを感じているそうです。
「トンクスは食べ物に強い執着を持っています。保護される前の彼はずっと飢えていて、次の食事がいつできるかも分かりませんでした。」
トンクスはもう食べ物のために戦う必要はありませんが、トンクスがそれを理解するまでには、もう少し時間がかかるかもしれません。でも今のトンクスは、愛する家族と暖かい家があることを知っているのです。
トンクスはケイトリンさんの家で先住猫の『リース』に出会いました。リースが新しい家族を望んでいたかは分かりませんが、トンクスはリースのことがとても気に入っていて、いつも抱きついているそうです。
さらにトンクスは先住犬の『ペイトン』にも出会いました。2匹はすぐに仲良くなって、いつも楽しそうに寄り添い合っているそうです♪
こうして生まれてからずっと野生で生きてきたトンクスは、ケイトリンさんのおかげで野良としての生活を終えることができました。
トンクスは現在、温かい家族に囲まれながら、美味しいご飯をお腹いっぱい食べています。トンクスは優しい家族のことが大好きで、毎日の暮らしが幸せいっぱいなのです(*´ω`*)
出典:Caitlin Gillan/lovemeow
This post was published on 2018/12/07