『ぺピーノ』という名前の猫は、産まれた時からたくさんの困難を乗り越えてきました。ぺピーノの身体はグラグラと揺れますが、彼は自分の人生が大好きです。ぺピーノは真っ直ぐに歩くことができませんが、とても幸せな生活を送っていて、自分が他の猫と違っているとは全く思っていないのです。
ぺピーノは産まれた直後に、母猫によって見放されました子猫でした。ぺピーノはすぐに動物病院へと連れて行かれ、酸素吸入が行われました。そして、長い集中治療の末、ぺピーノはやっとのことで死の淵から蘇ったのです。
ぺピーノはまだ危険な状態を脱していなかったため、スタッフの1人が自宅に連れて帰り、毎日世話を続けました。それから何週間もの間、ぺピーノは不安定な体調の中で、自分の運命と必死に戦ったのです。ぺピーノを養育した女性は、彼に名前をつけませんでした。代わりにぺピーノが小さなネズミのように見えたので、自然と『マウシー』と呼ぶようになったそうです。
ぺピーノが少し成長した時、病院のスタッフ達は彼が正常に歩くのが困難で、立ち上がろうとするたびに倒れることに気づきました。ぺピーノは小脳形成不全で生まれた子猫だったのです。
ぺピーノの障害は重度のものでしたが、彼はいつも楽しそうな姿を見せてくれました。ぺピーノが常に望んでいたのは、養育主さんと一緒に遊んで、一緒に抱き合うことだったのです。また、ぺピーノは家の中で大きな先住犬と出会い、すぐに甘え始めました。
そんな中、カルメロという名前の男性が動物病院へとやって来ました。それはちょうどぺピーノが来院していて、お風呂から上がり、フワフワのタオルに包まれているところでした。
「私はぺピーノとの出会いを予期していなかったため、彼の姿を見て驚きました。そして、彼の方も私に驚いたようです。彼はすぐに好奇心の眼差しで私を見つめてきました」とカルメロさんは言いました。
カルメロさんは一瞬で小さなぺピーノに恋をしました。その夜、カルメロさんは小脳形成不全の情報をインターネットでくまなく探しました。そしてカルメロさんはぺピーノに素晴らしい人生をプレゼントすることを決心したのです。
それから1ヶ月後、ぺピーノが十分に成長した時、カルメロさんが迎えに来ました。家に着いたぺピーノはすぐに元気に動き回り、決して障害に負けていないことを新しい家族に示しました。
カルメロさんは最初の頃、ぺピーノの食事の手助けをしてあげました。また、シリコン製の柔らかい容器を用意して、間違って容器を噛んでも歯を傷つけないようにしたそうです。
ぺピーノは新しい家で、ひとりでトイレを使うことを学びました。そして、さらに成長する連れて、ぺピーノは何でもひとりでできるようになっていったのです。
とても人間好きのぺピーノは、新しい家に引っ越した直後から、すでに膝の上が大好きな子猫だったそうです。
家に来た直後のぺピーノの姿はこちら。
「ぺピーノは私が飼っている他の猫達と、自分が違っているとは思っていません。彼は同居猫達から様々なことを学び、同じくらいのことができるようになりました。」
「ぺピーノは膝の上で遊ぶのが大好きです。私が彼を抱えるために座ると、彼は嬉しそうに手を伸ばしてきます。彼はいつも元気で、とっても幸せな子猫です。」
ぺピーノはカルメロさんのことが大好きで、いつもカルメロさんのそばにいたいと思っています。そのためぺピーノは朝食後にカルメロさんに寄り添って、カルメロさんが仕事に出かける直前まで、大きな音で喉を鳴らし続けるそうです。
そんな愛らしいぺピーノのお気に入りが杖のオモチャです。カルメロさんがオモチャを揺らすと、ぺピーノはいつも元気に追いかけ回すそうです。
そして、ぺピーノが生涯の家を見つけてから2年が経ちました。ぺピーノは大きく育ち、とても強くなりました。ぺピーノは毎日の生活を心から楽しんでいて、みんなが自分のことを気の毒に思うことを望んでいないそうです。
ぺピーノは毎日がとっても幸せで、最高の日々を過ごしているのです。
ぺピーノが遊ぶ姿はとても激しくて、カルメロさんはいつも元気をもらっているそうです。
「ぺピーノとの生活は本当に幸せなことばかりです。確かに彼は他の猫よりも手のかかることは多いですが、私は彼を家族に迎えたことを一瞬でも後悔したことはありません」とカルメロさんは嬉しそうに話してくれました。
こうして産まれた直後に母猫に見放されたぺピーノは、優しい人達のおかげで最高の家族に出会うことができました。ぺピーノの身体はグラグラと揺れますが、彼はそのことを全く気にしていません。自分のことを大切にしてくれる家族と一緒にいられて、心から幸せを感じているのです(*´ω`*)
This post was published on 2018/01/11