ある日、保護施設でボランティアをしているアンドレア・クリスチャンさんが、助けを必要としている子猫達についての連絡を受けました。連絡をしてきた家族は猫を多頭飼いしていましたが、猫の数が増え過ぎたため、子猫達の世話をすることが難しくなっていました。
アンドレアさんは子猫達を養育するための場所を用意して、一緒にボランティアをしているサムさんに子猫達を迎えに行ってもらいました。「子猫達はまだ生後3週でした。子猫達には母親がいて、とても甘い性格をしていました」とアンドレアさんが言いました。
驚いたことに子猫達も母猫も全員が多指症の猫で、指の数が通常よりも多いことが分かりました。
家族は母猫と6匹の子猫達、さらに年上の1匹の子猫をサムさんに引き渡しました。また家族の元に残った4匹のオス猫達は、保護施設の助けを借りて去勢手術を行いました。
保護施設にやって来た母猫はとても愛情深い性格で、いつも子猫達と一緒に過ごし、一日に何度もミルクを飲ませ、常に子猫達の身体を清潔に保っていました。
そんな中、アンドレアさんが寝床にいる母猫にご飯を持って行くと、子猫達はそれを一口食べてみることを決心したようでした。子猫達はまだご飯を食べるには早過ぎる年齢でしたが、お母さんのマネをしようとして、勢いよく鼻から飛び込んでいきました。
「子猫達は少しだけご飯を食べることができました。そして残りのご飯は全てお母さんが食べました。」
その後、母猫は『ポリアンナ』と名付けられ、子猫達はそれぞれ『ドリー』、『ロック』、『ハリー』、『レオ』、『エド』、『チャーリー』と名付けられました。親子は全員が多指症のため、通常よりも大きな手をしていました。
子猫達はポリアンナにしっかりと世話をされながら確実に成長を続け、活発に動き回るようになりました。ポリアンナはそんな子猫達のことを常に気に掛けていて、子猫達が遠くに行き過ぎないように見守っているそうです。
ロックは子猫達の中で一番お母さん好きの子猫で、ポリアンナに寄り添ったり、ポリアンナが移動するたびに後を追いかけたりしていました。ロックはお母さんの気を引くための色々な技を持っていて、お母さんにイタズラをするのもそのうちの1つでした。
その後も子猫達はお母さんの愛情を吸収しながらすくすくと成長を続け、徐々に離乳し始めました。
一方のポリアンナはヤンチャな子猫達に一斉にもみくちゃにされることもありましたが、決して怒ったりすることなく、いつも優しく接しているそうです。
子猫達がもう少し成長したら里子に出るための準備を整えて、生涯の家を探し始めることになります。それまでの間、ポリアンナは全ての愛情を子猫達に注ぎながら、子猫達を立派に育て上げることでしょう。
そして、全ての子猫を送り出したら今度は自分が生涯の家を見つけて、たくさんの愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:turtlecatfoster/lovemeow