ある日、双子のキジトラ子猫が保護施設『ベビー・キトゥン・レスキュー』に運ばれてきました。子猫達は救急動物病院で生まれましたが、母猫は子育てをすることができませんでした。
それから数日間、集中治療を受けた子猫達は、養育ボランティアのペイ・チウさんの家で育てられることになりました。「保護施設に運ばれてきた時の子猫達は、身体が冷たくなっていて、脱水症状に陥っていました。でも4日後に私の家に来た時は、全身からエネルギーが溢れ出していました」とペイさんは言いました。
ふたりは誰かにかまってもらうのが大好きで、いつも愛情を求めていました。「最初の夜、ふたりはさっそく喉を鳴らし始めました。またお腹を撫でてあげると、両手で空中を揉み始めました。」
『モニカ』と『チャンドラー』と名づけられた子猫達は、容姿がとてもよく似ていて、最初から強い絆で結ばれていました。
ふたりのうち先に好奇心が溢れ出したのはモニカの方で、眠たそうなチャンドラーを遊びに誘うことがよくありました。そんなふたりが飛躍的に成長している間に、ペイさんの愛猫の『トゥコ』がふたりの存在に気づき、ふたりが十分に大きくなると、ペイさんと一緒に養育を始めました。
トゥコはこれまでにペイさんが連れてきた全ての保護子猫達の養育を手伝い、たくさんの愛情を注いできました。トゥコはオスの猫ですが、まるで母親のように全ての子猫達を大切に育ててきたのです。
もちろん今回も例外ではありませんでした。モニカとチャンドラーが寝床に入るとトゥコが自ら寄り添ってきて、ふたりと一緒に眠り始めたのです。
その後、ふたりがベビーサークルを卒業すると、トゥコはさらに多くの時間をふたりと一緒に過ごすようになりました。トゥコは寄り添いながらふたりの身体を温め、全身を毛づくろいし、たくさんの愛情を注ぎ続けました。
「トゥコは最高の養育主で、今までに出会った全ての子猫達に様々なことを教えてきました。彼は子猫達に惜しみなく愛情を注ぎ、子猫達の成長を助けてきました。」
「トゥコは母親のいない子猫達の気持ちが分かっているようで、子猫達が何を必要としているかを完全に理解しているようでした。」
ふたりはそんなトゥコのことを尊敬していて、トゥコのあらゆる動きをマネしながら様々なことを学んでいきました。またふたりはトゥコと一緒に食事をして、トゥコの温かい腕の中に大きな幸せを感じました。
幼い時から母親の愛情を必要としていたふたりは、トゥコの中に自分達が望んでいたものを見つけることができたのです。
トゥコの元で数週間に渡って猫のスキルを磨いたふたりは、ついに里子に出る準備を整えました。
「ふたりはいつも元気いっぱいで、とってもお茶目で、甘えん坊な兄妹です。ふたりは遊ぶことが大好きで、非常に活発で、常にエネルギーに満ち溢れています。」
その後、生涯の家で一緒に暮らし始めたふたりは、今でも全く変わることなく強い絆で結ばれているそうです。「ふたりは素晴らしい家族の元で暮らし始めました。私達は弱々しかったふたりが健康的な子猫へと成長し、新しい人生を歩み始めたことに心から幸せを感じています」と保護施設のスタッフ達が嬉しそうに話してくれました。
一方、ふたりのことを立派に育てたティコは、再び元の生活へと戻っていきました。きっとティコはこれからも家に来る子猫達を両手を広げて迎え入れ、たくさんの愛情を注ぎ続けていくことでしょう(*´ω`*)
出典:lilfosterbabes/lovemeow