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送る今から13年前、大学生だったエリン・メリエンさんは家が必要な1匹の子猫に出会いました。後に『ベイリー』と名づけられた子猫は、路上でエリンさんの腕に飛び込んで来て、彼女をどこにも行かせませんでした。
「私はベイリーをその場に残しておくことができませんでした。私が住んでいた寮では動物を持ち込むことが禁止させていましたが、私は彼をこっそりと寮に連れて帰ることを決意しました」とエリンさんは言いました。
エリンさんは8階にある自分の部屋にベイリーを連れて行きました。しかし、1週間後にベイリーの存在が知られてしまい、ベイリーを48時間以内に手放すように言われたのです。「私はどうしていいか分からなくなりました。私の実家には犬と2匹の猫が住んでいて、両親は別のペットを飼う気は全くありませんでした。」
エリンさんは思いつく人全てに電話をかけて、最終的に80代の女性がベイリーを引き取ってくれたそうです。
「ベイリーを見送った後、私は大学の講義が終わると毎日泣いていました。お父さんが電話越しに私が泣いていることに気づくと、『他にもたくさんの子猫がいるよ。卒業したら新しい子猫を探そう』と言いました。でも私は『ベイリーはこの世にひとりしかいない。彼と同じ猫を見つけることは絶対にできない』と伝えました。」
一方、新しい家で暮らし始めたベイリーは、先住猫と上手くいっていませんでした。そして、そのことをエリンさんが知ると、大学の冬休み中にベイリーを再び引き取ることを申し出たのです。
「私は両親にベイリーを預かってもらうために、1ヶ月間両親を説得しました。そしてついに両親がベイリーを受け入れてくれました。」
そして、それから9年が過ぎた時、エリンさんはアビーという名前の赤ちゃんを出産しました。エリンさんは病院から初めて家に帰った時、ベイリーが娘にどのような反応を示すかがとても心配でした。
「嬉しいことにベイリーはアビーに一目惚れしました。彼はアビーに寄り添って、さっそく子守りを始めました。」
ベイリーは常にアビーちゃんの隣にいるようになり、アビーちゃんのことをしっかりと守り、幸せそうに喉を鳴らし続けました。そして、アビーちゃんが成長すると、ベイリーは優しいお兄ちゃんになって、アビーちゃんの行動を見守るようになったのです。
アビーちゃんが初めてハイハイした時もベイリーは隣にいました。そしてアビーちゃんが初めて言葉を発した時も、ベイリーはエリンさんと一緒に喜びを共有したのです。ベイリーはアビーちゃんの冒険の全てを見逃したくなかったようで、アビーちゃんがどこに行っても後を追いかけました。
その後、文字を覚えたアビーちゃんは本を読むようになりました。そして、ベイリーはそのお話を幸せそうに聞くようになったのです。どうやらベイリーは、アビーちゃんの不思議なお話にすっかり魅了されたようです。
そんなアビーちゃんが大好きなベイリーは、夜になるといつも一緒に眠りにつくそうです(*´ω`*)
「ベイリーの愛らしい個性は、今までにたくさんの人達を喜ばせてきました。ベイリーはとても社交的な性格で、私の家に友人が来ると、いつもそばにやって来て嬉しそうにくつろぎ始めます。」
「また、私が娘を寝かしつける時は必ずベイリーもついて来て、一緒にベッドに入ります。」
エリンさんはアビーちゃんが2歳の時に、ハンナという名前の赤ちゃんを出産しました。ベイリーはハンナちゃんにも優しく接し、アビーちゃんの時のようにベビーシッターを引き受けてくれたそうです。
でもベイリーが一番好きなのは、やっぱり毎日お話を読み聞かせてくれるアビーちゃんです。アビーちゃんの読み聞かせはもう、欠かすことのできない日常の一部になっているのです。
ベイリーはアビーちゃんの一番のファンで、アビーちゃんの全てのお話を聞きたくてしょうがありません。またそれは同時に、アビーちゃんが読書を続けるための動機にもなっているのです。
アビーちゃんが本を手に取るたびに、ベイリーはアビーちゃんの腕の中に入り込みます。そして、アビーちゃんの読書に耳を傾け始めるのです。
アビーちゃんが本を読み始めると、ベイリーは自分がとても愛されていると感じます。そのためベイリーは自然と、アビーちゃんのアゴに頭を擦りつけて、肩に身体を預けるそうです。
まるで兄弟のような仲良しなふたりは、いつも最高に幸せな時間を共有しているのです(*´ω`*)
そんなふたりの姿を見ながら、エリンさん達は毎日、幸せな気持ちに包まれているそうです♪
こちらは本を読むアビーちゃんと、幸せそうに聞くベイリーの姿です。(動画)
こうして13年前にエリンさんに救われたベイリーは、幸せいっぱいの猫に成長しました。ベイリーはみんなに愛されていることが嬉しくて、いつもたくさんの愛情を返しているのです♪
出典：bailey_no_ordinary_cat／lovemeow
