数ヶ月前、ショッピングセンターの窓のそばで、静かに横たわっている猫の姿が発見されました。
動物の保護活動を行っているマリアさんは、猫についての連絡を受けるとすぐに現場に駆けつけて、猫がまだそこにいることに安堵しました。マリアさんは猫が野生的なのか人間慣れしているのか分からなかったため、驚かせないように注意しながらゆっくりと近づいていきました。
「マリアさんは猫が匂いを嗅いでどんな反応を示すか見るために、慎重に手を伸ばしました。すると猫はまるで『助けて』と言っているかのように、マリアさんの手に頭を預けてきました」と保護団体『サザン・アリゾナ・キャット・レスキュー』のスタッフが言いました。
猫はやっと自分が安全な場所に辿り着けたことを理解したようで、マリアさんに自分を抱えてキャリーに入れることを許しました。
その後、養育主さんの家で暮らし始めた猫は『バート』と名付けられました。バートはとても甘えん坊な性格で、触られるとすぐに両手で柔らかいものをこねて、大きな音で喉を鳴らし始めました。バートは優しい人達のおかげで、心地良いベッドで安心しながら好きなだけ眠ることができました。
保護団体の支援の元、バートは全身を綺麗にしてもらい、獣医さんの診察を受け、去勢手術を行い、耳の後ろの怪我を治してもらいました。またバートは糖尿病を患っていて、大掛かりな歯科治療が必要なことが分かりました。「バートは最高の患者で、頭突きや甘えん坊な姿でみんなの心を次々ととりこにしていきました。」
インスリン注射を毎日受けているバートは、耳の感染症の治療も始めました。バートは全ての治療を素直に受け入れて、絶えず喉を鳴らしながらたくさんの愛情を求めました。
「バートはFIV(病気猫免疫不全ウイルス感染症)も陽性でしたが、それは驚くべきことではありませんでした。野外生活を続ける去勢されていないオス猫は、他の猫との戦いなどでFIVになることがよくあります。幸いなことに適切なケアと室内生活で、FIVの猫も元気に長生きすることができます。」
バートは治療中も元気に過ごしていて、治療が進むと痩せ細っていた体もふっくらとしてきました。
その後、バートは歯科治療によって歯を失いましたが、ずっと苦しんできた痛みからついに解放されました。「バートが人の目をジッと見つめる姿に感謝の気持ちを感じました。彼は大人しい性格ですが、時々無邪気に遊び回ることもあります。また彼はとっても食いしん坊で、人間のご飯を狙っていることもよくあります。」
バートは魅力的なしゃがれ声を持った、自信に満ちたハンサムな猫へと生まれ変わりました。
バートは居心地の良い場所でのんびりすることが大好きで、特に人間がそばにいる時は安心しながらくつろいでいます。バートはもう街を彷徨い歩いたり、生き延びるために苦労したりすることなく、室内生活の快適さを心から楽しんでいるのです。
バートはいつも気分良く過ごしていて、養育主さんの横で丸くなって、ゴロゴロと喉を鳴らしながら眠ることが多くなりました。
そしてバートが里子に出る準備を整えると、保護団体の譲渡センター『ハンターズ・キトゥン・ラウンジ』に移り、すぐに素敵な里親さんに出会いました。「里親さんがバートに初めて会った時、一瞬のうちに恋をしました。」
看護師であるバートの新しいお母さんは、バートに医療が必要なことをよく理解していて、この先もずっとケアを続けていくことを約束してくれました。「里親さんは甘え好きの年齢を重ねた猫を探していて、病気のことは全く問題にしていませんでした」と保護団体のスタッフが言いました。
現在、バートは生涯の家で王様のような生活を送っています。バートは家の中の様々な場所で里親さんのことを見守っていて、いつでも抱きしめられたり、撫でられたりする準備ができているのです。
こうしてバートは優しい人達のおかげで元気を取り戻し、生涯の家に辿り着くことができました。そして現在、バートはたくさんの愛情を受け取りながら最高の毎日を送っているのです。
This post was published on 2026/01/24