ある日、お腹を空かせた1匹の野良猫が家の庭に現れました。家の住人はすぐに猫のお腹が大きくなっていることに気づいて、妊娠しているのではないかと思いました。
家族は地元で動物の保護活動をしているステフさんとヨハンネさんに連絡をして、保護した猫を二人のところに連れて行きました。猫は出産が間近だったため、安全で快適な場所を必要としていました。
ステフさん達は猫を動物病院に連れて行って、自宅で世話を始めました。
猫は居心地の良い家の中に安心して、快適なベッドの中で丸くなりました。そして全身をリラックスさせると目を閉じて、幸せそうに眠りにつきました。
ステフさんとヨハンネさんは猫の出産に備えて交代で世話を続けていると、猫は保護から数日後に出産の準備に入りました。
猫はまだ若く、出産に苦労しましたが、ステフさん達の助けを借りて無事に3匹の元気な子猫を出産しました。
子猫達は全て男の子で、それぞれ『リーロ』『エリヤ』『ジャスパー』と名付けられました。子猫達は3匹で一緒にいると安心するようで、いつもピッタリと寄り添いながら喉をゴロゴロと鳴らしていました。
こうして保護先でお母さんになった猫は、子猫達が十分に大きくなるまでしっかりと世話を続けました。子猫達は次第に好奇心を増していって、ヨチヨチ歩きで身の回りの探索をするようになりました。また子猫達はお互いのマネをしながら一緒に遊んで、毎日可愛い猫団子を作りました。
子猫達は常にお互いの視界の中で過ごしていて、少しでも姿が見えなくなると一斉に鳴き始めました。
その後、ステフさん達は猫の親子が生涯の家を見つけられるように、地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』へと連れて行きました。親子はそこで体の状態を詳しく調べてもらうと避妊や去勢の手術を受けて、生涯の家に行く準備を始めました。
母猫は子猫達が十分に成長したため、子育てを終える準備ができていました。「母猫は里親募集で生涯の家族を見つけました。彼女はすぐに新しい家に引っ越して、静かな生活を送り始めました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
保護施設で養育ボランティアをしているマリリンさんは、子猫達を人間生活に慣らすために自宅で養育し始めました。子猫達は新しい環境にすぐに慣れて、家の中を隅々まで探索して、キャットツリーを自分達のものだと主張しました。
「子猫達は信じられないほどの強い絆で結ばれています。彼らはいつも近くにいて、全てのことを一緒に行っています。」
「リーロは3匹の中で一番大人しい性格ですが、兄弟と一緒に部屋の端から端まで競走していることがあります。ジャスパーはとっても愛情深くお喋り好きで、大きなゴロゴロ音を持っています。エリヤは甘えん坊で、いつも兄弟の近くで幸せそうに過ごしています。」
子猫達はそれぞれ違う性格を持っていますが、それがお互いの個性を完全に補い合っているのです。
子猫達は昼の間は家の様々な場所を歩き回って、夜になるとお互いのことを抱きしめながら人間のそばで丸くなっているそうです。
その後、子猫達が生涯の家を見つける準備ができた時、保護施設のスタッフ達は3匹を一緒に引き取ってくれる家族を探すことに決めました。
そしてそれから数週間後、リーロ、エリヤ、ジャスパーはついに自分達の夢を実現させました。ある家族が子猫達に恋をして、3匹を一緒に家族に迎えることを決めたのです。
その後、無事に生涯の家へと旅立って行った子猫達は、相変わらず3匹一緒に家の中を大冒険しているそうです。
こうして安全な家の中で生まれて、ずっと一緒に育ってきた子猫達は、最高の幸せを手に入れることができました。とっても深い絆で結ばれた子猫達は、これからもお互いに愛情を注ぎ合いながら、元気いっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω｀*)
出典：Rescuechatonsmontreal／lovemeow
This post was published on 2025/06/12