約1ヶ月前、保護団体『ウィズ・グレイス』を創設したダニエル・チャベスさんが、野良猫のコロニーで見つかった幼い子猫についての連絡を受けました。
母猫は出産後、2匹の子猫を残してどこかへと姿を消してしまい、『ザビエル』と名付けられた子猫だけが命をつなぎました。その後、発見者から連絡を受けたダニエルさんは、ためらうことなく子猫を引き取ることを決めました。
ダニエルさんはザビエルの体を温めて正常な体温に戻した後、24時間体制の世話を始めました。ザビエルは居心地の良い保育器の中で、お母さん代わりのヌイグルミに寄り添いながらぐっすりと眠ることができました。
「幸いなことにザビエルの体温が戻ってからは、驚くほど順調に世話を進めることができました」とダニエルさんが言いました。
ザビエルは毎回哺乳瓶に熱心に吸いつき、その姿を見たダニエルさんはザビエルに生きる意志の強さを感じました。ザビエルはダニエルさんの献身的な世話のおかげで、すぐに健康的で丸いお腹を手に入れることができました。
「ザビエルを引き取った後の最優先事項は、彼と同い年くらいの友達を見つけることでした。私達は彼を独りぼっちから解放して、より良い成長を促すために、出来る限りのことをする決心をしていました。」
そんな中、ダニエルさんは路上で保護された迷子の子猫についての投稿を偶然目にしました。幸いなことにその子猫は保護される少し前までしっかりと母親によって世話をされていたようで、とても健康そうに見えました。
『トリスタン』と名付けられた子猫を引き取ったダニエルさんは、さっそく動物病院に連れて行きました。トリスタンは少し胃腸に問題がありましたが、適切な治療のおかげですぐに回復することができました。
「トリスタンはとっても可愛い子です。彼は誰かと目が合うだけで、喉をゴロゴロと鳴らし始めます。彼は本当に愛らしくて、フワフワの毛並みも最高です。きっと彼は誰かの心の支えになる猫へと成長することでしょう。」
そんなトリスタンは暮らし始めたダニエルさんの家で、自分以外の子猫がいることに気づいて大喜びしました。
そして、ザビエルとトリスタンが健康診断で問題がないことが分かると、いよいよ初対面の時を迎えました。するとトリスタンはすぐに大はしゃぎし始めましたが、ザビエルはトリスタンの熱意に少し驚いているようでした。しかし、ザビエルがトリスタンと打ち解けるまでにはそれほど時間はかかりませんでした。
「すぐにザビエルはトリスタンとプロレスごっこをするようになって、いつも一緒にいるようになりました。」
「私が養育部屋に入るたびに、ふたりが寄り添ったり、遊んだりしている姿が目に飛び込んできます。」
ふたりの母親は違いますが、今のふたりは完全にペアになっていて、愛らしい性格がお互いの個性をさらに輝かせています。「ザビエルは少し控えめで、トリスタンは誰かに見られるだけですぐに喉を鳴らし始めます。ふたりともいつでも抱っこされる準備ができていて、愛情を注がれると一瞬でとろけます」とダニエルさんが話してくれました。
ザビエルはいつもイタズラ好きのトリスタンと新しい冒険に出かけています。ふたりは起きているほとんどの時間を一緒に過ごし、嬉しそうに寄り添ったり、並んでご飯を食べたり、無邪気にプロレスごっこをしたりしながら、幸せいっぱいの時間を過ごしているのです。
これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、すくすくと成長していくことでしょう(*´ェ`*)
This post was published on 2025/05/25