ある日、カナダのオンタリオを拠点に救助活動を行なっている保護団体『ドーセット・レスキュー・キトゥンズ』の元に、雪の日に裏庭に迷い込んできた2匹の子猫についての連絡が入りました。
「子猫達を見つけた家族は、自分達が子猫達を助けなければならないことを知っていました。彼らは子猫達を保護する計画を立てて、私達のところに連絡してきました」と保護団体の創設者のケイリー・シーモアさんが言いました。
子猫達は非常に野生的で、人間が近づいてくることを許しませんでした。家族はそんな子猫達のためにご飯と水を用意して、少しずつお皿を小屋の方へと近づけていって、ついに子猫達を小屋の中に入れることに成功しました。
子猫達が小屋に入ると、家族は食べ物を使って子猫達をキャリーの中へと誘導しました。子猫達は最初から切っても切れない関係で、片時もお互いのそばから離れることはありませんでした。
子猫達は無事に保護されて、社会化を学ぶために養育主さんの家で育てられることになりました。
子猫達は保護した家族によって『ハンプシャー』と『シー』と名付けられました。最初の頃の子猫達はとても臆病で、養育主さんの家でも物陰に隠れながら身を寄せ合っていました。
その後、美味しいご飯やオヤツ、愛情いっぱいのハグで、子猫達はここが安全な場所だと気づき始め、徐々にリラックスしていきました。
さらに子猫達は新しいものを見つけるために身の回りを探索するようになって、徐々に自分達の殻から出てきて室内生活に順応し始めました。その後さらにたくさんの愛情を注がれた子猫達は、目が輝き始め、たくさんの愛情を求めてくるようになったのです。
子猫達はほとんど同じように見えますが、妹のシーは兄のハンプシャーよりも少しフワフワしていて、顔に茶色の毛が混じっています。
子猫達の個性が本格的に現れるまでにはそれほど時間はかかりませんでした。子猫達はヤンチャでお話し好きの元気いっぱいの子猫に生まれ変わったのです。
「子猫達はいつもたくさんのご飯を食べて、狂ったように遊んでいます。彼らは養育主さんの愛情と、無制限のハグに大きな幸せを感じています。」
子猫達はもうこれからずっと食べ物や避難場所の心配をする必要はありません。子猫達は常に愛情に満たされていて、家の至るところでお互いのことを追いかけ合っているのです。
子猫達はすっかり自信に溢れ、養育主さんと一緒に遊ぶことを学びました。
そして1ヶ月半の養育期間の末、子猫達は生涯の家に行く準備を整えました。子猫達は完全に切り離せない存在だったため、ケイシーさんはふたりを一緒に引き取ってくれる家族を探し始めました。
また養育主さんのおかげで随分と社交的になった子猫達ですが、新しい人には少し神経質になるため、時間をかけてゆっくりと子猫達を慣らすことのできる家族を見つけようとしているそうです。
「シーは小さくて愛らしい子猫です。最初は警戒心が強い子猫でしたが、すぐに威嚇するのをやめました。今の彼女はいつもご機嫌で、食べたり、遊んだり、撫でられたりするのが好きで、横になっている時に幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らしています。」
「ハンプシャーは最初は内気でしたが、新しい環境に慣れるとハグ好きの子猫になりました。彼は人間と会話するのが大好きで、何か伝えたいことがある時は遠慮することなく話しかけてきます。彼は妹と遊ぶことと、膝の上で眠ることが大好きです。」
子猫達はこれまでに長い道のりを歩んできました。子猫達は常にお互いに愛情を注ぎ合っていて、一緒にいられることに大きな喜びを感じているのです。きっと子猫達はこれからもずっと、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
This post was published on 2024/12/18