ある日、ヒューストンの自動車修理工場で仕事をしていたカイルさんが、小さな生き物の姿を発見しました。
「私が車の前輪を外していると、車の中からネズミのような生き物が転がり出てきました」とカイルさんが言いました。カイルさんが突然のことに驚いていると、その生き物は「ニャー」と鳴き始めたのです。
猫のことが大好きなカイルさんは、一目散に小さな生き物の元へと駆け寄りました。
カイルさんが見つけた子猫は、まだへその緒がついたままの状態で、目も開いていませんでした。子猫はとても不安を感じていたようで、しばらくの間鳴き続けていました。
「私はスーパーマンのように仕事着を脱ぎ捨てると、帽子でベッドを作って幼い子猫を寝かしつけました。」
猫好きの人間として幼い子猫を助けるのは自分の使命だと感じたカイルさんは、すぐに動物病院で働いている友人に連絡をしました。そして友人から子猫のケアについての指示を受けて、さっそく行動に移したのです。
「私はその日の仕事を全てストップしました。そして、車の中に他の子猫がいないかを確認すると、工場内で子猫のお母さんや兄弟の姿を探しました。」
その後、ペット用品店で哺乳瓶と子猫用のミルクを購入してきたカイルさんは、ミルクを作って子猫のお腹を満たしました。そして友人の家に行って、子猫の育て方を学んだのです。
カイルさんが家に着く頃には、子猫はカイルさんのことが大好きになっていました。カイルさんはそんな子猫のためにダンボールでベッドを作って、優しく寝かしつけました。
「私の妻は複数のWEBサイトで子猫の育て方を読むと、それを見事に組み合わせて完璧な子育てプランを立ててくれました。翌日には動物病院に行って、子猫の状態を隅々までチェックをしてもらいました。」
カイルさんと妻は子猫に『ムーギー』と名付けました。
ムーギーには24時間の世話が必要だったため、カイルさんは毎日ムーギーを職場に連れて行きました。「ムーギーは私と一緒に仕事場に来て、一緒に帰ります。彼女はいつも私の近くで眠っています。」
「起きている時のムーギーは元気いっぱいで、エネルギーに満ち溢れています。3時間おきにミルクを飲ませるのは大変なことでしたが、彼女はそれ以上に私を幸せにしてくれました!」とカイルさんが話してくれました。
そして、保護から2週間後。
目が開いたムーギーは毎日大好きなカイルお父さんに抱きつきながら、身体中で温もりと愛情を感じているそうです♪
こうして車の中から転がり出てきたムーギーは、カイルさんのおかげで命をつなぐことができました。すっかり人間好きになったムーギーは、これからもカイルさんに抱きつきながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Kyle/lovemeow
This post was published on 2024/12/24