ある日、保護団体『ベスト・フレンズ・フィーラインズ』が、野良猫のコロニーにいる猫達の保護を行いました。猫達は一人の男性によって世話をされていましたが、助けが必要な状態でした。
保護された猫達のうち『チェリッシュ』と名付けられたサバトラ猫は生後6ヶ月でしたが、妊娠していてお腹が大きくなっていました。チェリッシュは飢えていて体重も不足していましたが、自らスタッフ達の元に歩み寄って、愛情を求め始めました。
それから数日間、チェリッシュはご飯の時間が来るたびにお腹をいっぱいに満たしました。そのおかげでチェリッシュの身体は全体的にふっくらとして、お腹も着実に大きくなっていきました。
チェリッシュは居心地の良い猫部屋と温かい毛布、そして栄養価の高いご飯がたくさんある養育主さんの家で新たな一歩を踏み出しました。それからしばらくするとチェリッシュはご飯を巡って他の猫達と戦う必要がないことに気づき、養育主さんのそばでリラックスするようになって、家の中の静けさを楽しむようになりました。
その後、チェリッシュはたくさんの子猫を出産して、養育主さんを驚かせました。
「出産直後のチェリッシュは7匹の子猫達の世話に少し圧倒されているように見えました。でも1週間が経つ頃にはすっかり慣れて、今では愛情いっぱいに世話を続けています」と保護団体のスタッフが言いました。
「私達は出産に臨むチェリッシュに、最適な場所を用意することができてとても嬉しく思っています。」
出産から1週間の間、チェリッシュには予想以上の助けが必要でした。チェリッシュは胃の調子が悪くなり、食欲がなくなってしまったのです。「チェリッシュはまだ非常に若い猫で、たくさんの子猫達を育てることは大変なことでした。空腹の7匹のお腹を満たすためには、たくさんのご飯を食べて、たくさんのミルクを作る必要がありました。」
子猫達が痩せ始めたことに気づくと、養育主さんと夫はすぐに行動を起こしました。
夫婦がチェリッシュを動物病院に連れて行くと、獣医さん達はチェリッシュの食欲を回復させて健康な状態に戻すための治療を始めました。その間夫婦は7匹の子猫達に24時間体制の世話を行い、時間をかけて全員にしっかりとミルクを飲ませました。
そんな夫婦のおかげで子猫達は再び体重を増やし始め、新たに得た力で元気に動き回れるようになったのです。
「子猫達は私が食事係だと知っていたため、私が部屋に入るとすぐにミルクを求めて集まってきました」と養育主さんが言いました。
一方のチェリッシュは夫婦から温かい愛情をたくさん受け取り、必要な栄養を得られたことで、無事に体調を回復させて子猫達にミルクを与えられるようになりました。それでも子猫達が着実に成長し続けるためには、夫婦の介助と1日2回の人工哺乳が必要でした。
「幼い子猫達は少しずつ足の使い方を理解していき、たくさん歩き回るようになりました。子猫達はみんなジッとしているのが苦手なようで、みんなで遊びながら歩き方やタックルのスキルを磨いています。」
そして生後5週間になった子猫達は、お皿から食べる方法とトイレの使い方を学び始めました。子猫達は少しずつ自立し始めていて、チェリッシュは時々、子猫達の手の届かない場所で自分だけの時間を過ごすようになったそうです。
「子猫達は現在すくすくと成長を続けていて、とても社交的で愛らしい姿を見せてくれています。そしてチェリッシュは子猫達の成長に合わせて、養育主さんに甘える時間を徐々に増やしていっています」と保護団体のスタッフが話してくれました。
こうして路上から保護されたチェリッシュは、優しい人達のおかげで安全な場所で出産と子育てをすることができました。これからもチェリッシュと子猫達はたくさんの愛情を受け取りながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:BestFriendsFelines/lovemeow
This post was published on 2024/09/27