今から18年以上前のこと、アメリカのメイン州ウェストブルックにあるウェストブルック高校に、『シンバ』という名前の茶トラ猫が姿を現しました。その日以来、シンバは毎日学校の玄関で学生や教職員に挨拶をしたり、教室や職員室でのんびりとした時間を過ごすようになったのです。
シンバにとって学校は第二の家でした。とっても人懐っこいシンバは宿題をしている学生を見つけると、いつも隣に座って勉強の手伝いを始めるそうです。
またシンバは授業の最中にも現れて、教科書の上で昼寝をすることもありました。そんなシンバの自由な行動に、みんなの心は自然と笑顔になりました。
シンバは18年間、学校で出会った全ての人達に癒しと喜びを運び続けてきたのです。
シンバはすっかり教職員のひとりになっていて、ヒーリング・キャットとして校内を自由に歩き回っていました。また職員室にはシンバ用の椅子も用意されていて、多くの学生達がシンバに会いに訪れたそうです。
シンバはこれまでに多くの人達の人生に大きな影響を与えてきました。シンバはみんなを元気にする最高のチアリーダーで、いつも優しく接してくれる最高の友達だったのです。
しかし、18年間みんなを笑顔にしてきたシンバは息を引き取りました。
「シンバは家族や学生達、教職員達と楽しい毎日を送り、全ての人達に癒し、友情、愛情を届け続けてきました。彼は人間と一緒にいるのが大好きで、たくさんの人達に愛されていました」と飼い主のアイリーンさんが言いました。
「アウトドア好きだったシンバは、私達にのんびりと過ごすことの大切さを教えてくれました。私達は彼と一緒に過ごせたことにとても感謝しています。私達は彼との思い出を決して忘れません。」
「シンバは本当にたくさんの人達に愛されていて、彼の死を惜しむ人がたくさんいました。彼からもらった愛情は、いつまでも私達の心の中に残り続けていくことでしょう」とアイリーンさんが話してくれました。
また高校のFacebookページにはシンバの写真と共に『長い間、私達のところに平和と幸せを届けてくれてありがとう。私達はみんなあなたのことを愛しています。あなたがいなくなって本当に寂しいです』と書かれていました。そのメッセージから、シンバの存在がみんなにとってどれほど大きなものだったかが伝わってきます。
こうして18年間多くの人達に愛され、たくさんの人達の人生を変えてきたシンバは、アイリーンさんに見守られながら天国へと旅立っていきました。きっと優しくて温かかったシンバは、みんなの心の中でいつまでも生き続けていくことでしょう。
出典:Westbrook High School/Eileen Shutts/lovemeow
This post was published on 2024/08/05