ある日、ジル・ウィリアムズさんと家族が幼い子猫を家に迎えようと、地元の保護施設を訪れました。しかし、施設に着くとすぐに20歳の老猫の『デクスター』に心を奪われました。デクスターは高齢のため体重が軽くなっていて、歯も無くなっていました。
その後、デクスターを家に迎えることに決めた家族は、「年齢を重ねたデクスターはきっと私達と一緒に遊んだりすることはないだろう。自由気ままに余生をゆっくりと過ごしてもらえたらそれでいい」と考えました。
しかし、デクスターは家に着くとすぐに、ジルさんの息子のジェイジェイと驚くほど仲良くなりました。そしてその日以降、デクスターとジェイジェイはいつも一緒に過ごすようになり、ジェイジェイは自然とデクスターの世話を自ら率先して行うようになったのです。
デクスターはジェイジェイが他のことに集中していると、気を引くために頭や身体を擦りつけてきました。そしてジェイジェイに抱きしめられると、幸せそうに喉を鳴らし始めました。
また、デクスターは犬の群れのリーダーにもなりました。デクスターは犬の友達を家族のように思っていて、いつもたくさんの愛情を注いでいました。
デクスターの朝は早く、毎日4時30分にご飯を要求してきました。そして、家族がご飯を用意するまでの間中ずっと、不機嫌そうなアラーム音を鳴らし続けていました。
デクスターは完全に家の中の王様でした。
いつも幸せそうにお互いのことを抱きしめ合うデクスターとジェイジェイ。それはお互いにとって最高の瞬間でした。
デクスターは大好きなジェイジェイや家族と一緒に最後の2年間を過ごしました。それはデクスターにとって愛と喜びに満ちた最高の時間だったのです。
ジルさんは言います。「デクスターとの時間はとても短いものでした。でも私達はデクスターがくれた愛と幸せを決して忘れません。安らかに眠ってね… デクスター」
優しい家族に見守られながら息を引き取ったデクスターは、これからもずっと家族の心の中で生き続けていくことでしょう。
出典:Jill Williams/lovemeow
This post was published on 2024/08/01