行方不明になっていた25歳の老猫が、2年ぶりに家族と再会。温かい愛情を感じながら大喜びする姿に思わず胸が熱くなる

ペットを失うことは飼い主さんの人生に大きな喪失感を残す出来事です。ペットが亡くなった場合も、行方不明になって二度と戻ってこなかった場合も非常に喪失感が大きく、克服するのが困難です。

ペットを亡くした人は、目の前でペットが虹の橋を渡ったことを知るため、ある程度心の整理がつくかもしれません。

しかし、ペットが行方不明になった飼い主さんは、ペットの健康状態や居場所などについて常に心配し続け、いつまでも心の中に再会できる可能性と、もう会えないのではないかという不安な気持ちが残り続けるのです。

この僅かな希望を胸にアリソンさんとディーンさん夫婦は、突然姿を消した愛猫の『キジー』(当時の年齢は23歳)を探し続けていました。しかし、キジーを見つけられないまま月日が流れ、夫婦の絶望感は日に日に増していきました。

夫婦はほとんど再会を諦めていましたが、奇跡的に再会できるかもしれないという僅かな希望に必死にしがみついていました。

そんな中、衰弱して栄養失調になっていた老猫が側溝のそばで発見されました。猫の身体にはたくさんのノミがついていて、人間の食べ残しで何とか命をつないでいる状態でした。

ナターシャ・マクフィーさんに発見された猫は地元の保護施設に運ばれて、そこで必要なケアを受けました。猫は非常に衰弱していましたが、保護施設のスタッフ達は猫を健康な状態に戻すために何でもする決心をしていました。

出典:Alison Lyng

『ムース』と名付けられた猫はマイクロチップを持っていなかったため、スタッフ達はムースのことを野良猫だと思いました。そんな中、ナターシャさんはムースに飼い主がいるかもしれないと思い、Facebookのグループ『ケント州(イングランド)で迷子になった動物達』にムースの写真を投稿しました。

するとその投稿をアリソンさんが偶然見つけ、すぐにムースが行方不明のキジーだと分かったのです!

アリソンさんは嬉しさと信じられない気持ちでいっぱいになって、すぐに保護施設に連絡をしました。2年間の不安な時間を過ごした夫婦は、ついにキジーとの再会を果たすことができたのです。

保護施設のスタッフ達はキジーの健康状態を確認して、施設を出ても問題ないと判断すると夫婦に連絡をしました。すると夫婦はすぐにキジーのところに向かって、キジーを自宅へと連れて帰りました。

出典:Alison Lyng

ナターシャさんは『キジーが飼い主さんの元に帰った』という嬉しいニュースをソーシャルメディアに投稿しました。この時のキジーは25歳になっていて、人間で言うと116歳に相当します。そんな老猫が野外の厳しい環境を生き抜き、ついに自宅に戻ることができたのです。

アリソンさんはキジーとの再会の瞬間を動画に残しました。そこにはキジーがディーンさんの匂いに気づき、ディーンさんを認識して叫ぶ様子が映っていました。ディーンさんは二度とキジーに会えないかもしれないと思っていたため、もう一度キジーを抱きしめることができて大喜びしました。

出典:Alison Lyng

「キジーにまた会うことができて本当に幸せです。私達は彼女との再会をほとんど諦めていたため、こんな奇跡が起こるとは思ってもいませんでした。2年間、彼女は家も無く、世話もされずに暮らしていました。非常に高齢の彼女が野外でひとりで命をつなぐことは本当に大変だったと思います」とアリソンさんが話してくれました。

キジーが大好きな夫婦の元に帰ることができて本当に良かった。キジーは夫婦に会えなかった時間を取り戻すために、夫婦にたくさん甘えながら、最期を迎える瞬間まで穏やかな毎日を送っていくことでしょう。
出典:Alison Lyngiheartcats

This post was published on 2024/07/18