ある日、授乳中だった三毛猫の『ケコ』が保護されて、地元の保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』に運ばれてきました。ケコは施設に着いてすぐに子猫達の世話を始め、たくさんの愛情を注ぎ続けました。
それから8週間で大きく成長した子猫達は、室内生活を送るための様々なことを学びました。「子猫達を愛情いっぱいに育てたケコは、とってもフレンドリーな猫です。彼女は人間のことが大好きで、いつも愛らしい姿で甘えてきます」と保護施設のスタッフが言いました。
子猫達が里子に出られるようになると、すぐに新しい家族が決まって次々と旅立って行きましたが、ケコだけは最後まで家族が見つかりませんでした。
その後、ケコは他の保護猫達のいる広い部屋に移動して、少しずつその場所を受け入れていきました。それから数週間が経つとケコは再び別の部屋に移って、そこで夢の家が見つかるのを辛抱強く待ち始めました。
しかし、ケコの前にはなかなか里親さんが現れず、いつの間にかケコがこの施設に一番長くいる猫になりました。そんなケコの状況に、スタッフ達は「なぜこんなに魅力的な猫に家が決まらないのだろう」と困惑していました。
「ケコはとっても愛らしくて、大人しくて、温和な性格で、誰とでも仲良くなることができます。もしかするとケコは訪問者との面会時間に穴の中で寝ていることが多かったため、見落とされてしまったのかもしれません。」
ケコは保護施設で1年間を過ごした後、ある家族に引き取られましたが、その家に元々住んでいた猫がケコのことを拒否しました。「ケコはついに生涯の家を見つけたと思いました。でも残念ながら、先住猫がケコと相性が悪かったため、施設に戻ってきました。」
ケコがその家に短期間滞在している間に、ケコが人間の子供のことが大好きなことが分かってスタッフ達は驚きました。
施設に帰ってきたケコは完璧な家族がすぐに見つかるという希望を抱きながら、施設でいつも使っていた小さな猫ハウスの中で再び過ごし始めました。
そして数週間後、以前この施設から猫を迎えたことのある家族がケコに気づいて、その優しい性格に恋をしました。家族はケコがどれほど長く里親さんを待っているのかを知って、ケコを家に迎えることに決めました。
それから僅か1週間後、この家がケコにとって最高の場所だということが明らかになりました。ケコは新しい家に足を踏み入れた瞬間に、この家に住む男の子に惹かれて、毎晩男の子を守ることを自分の使命にしました。
「名前が『ルビー』になったケコは、私達と暮らし始めてから毎晩息子と一緒に寝ています。彼女はまるで以前からずっと私達の家にいたかのようで、私達は完全に彼女のとりこになっています」と家族が言いました。
ルビーは男の子が一人になって寂しさを感じないように、常に男の子のそばにいて、遊び相手が必要な時はいつでも遊べるように心の準備していました。
今のルビーは大好きな家族と、自分のことを慕ってくれる新しい兄弟の『ミロ』がいることに満足しています。ルビーは毎日ミロのことを誘って、窓辺から楽しそうに外の景色を観察しているそうです。
「私達はルビーにふさわしい生活を与えるチャンスが得られたことにとても感謝しています」と家族が嬉しそうに話してくれました。
こうして保護施設で15ヶ月近くを過ごしたルビーは、最高の家族に出会うことができました。ルビーはいつもたくさんの愛情を感じていて、幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
出典:EvspcaAdoptables/lovemeow
This post was published on 2024/06/11