ある日、全身がボサボサになっている15歳の老猫が路上で発見されました。その後、老猫は近くの住人によって保護されて、保護施設『ボールヒーズ・アニマル孤児院』へと運ばれてきました。
老猫を引き取った施設のスタッフ達は、老猫がどれくらい人間の愛情を求めているかがすぐに分かりました。
スタッフ達は老猫に『バーナビー』と名付けました。バーナビーは非常に人懐っこい性格で、一瞬で全てのスタッフの心をとりこにしました。そして、とっても愛らしいバーナビーの姿に、スタッフ全員が素敵な里親さんを見つけることを心に誓ったのです。
スタッフ達が里親さんの募集を始めると、シーアン獣医センターのエド・シーアン獣医と妻のクレアさんが、Facebook上でバーナビーを見つけました。「私達はバーナビーの姿をFacebookで見て、彼には獣医によるケアが必要だと感じました」とクレアさんが言いました。
夫婦はすぐに施設に連絡をして、バーナビーを病院に迎えたいと伝えました。もちろんスタッフ達はバーナビーのために、すぐに返事を返したそうです。
そして、バーナビーは車に乗って新しい家へと向かいました!
バーナビーがエドさんのオフィスに着くと、病院で働く全てのスタッフがバーナビーに恋をしました。バーナビーはずっとそこで暮らしていたかのように病院内を歩き回り、すぐに病院のボスとしての役割を引き受けたのです。
「バーナビーはいつも私達の行動をチェックしています。ある日、私が床を掃除しているのをじっと見つめてきて、埃が残ってないかをチェックし始めました。そして、診療時間が終わると膝の上に乗ってきて、書類のチェックを始めました」とスタッフのレイチェルさんが言いました。
「私達はバーナビーに抗生物質を与えて、彼の状態を改善しています。彼は少しずつ体重が増えてきて、全身の毛にもツヤが戻ってきました。」
「バーナビーはシニア猫用のご飯が大好きで、定期的にブラッシングを楽しんでいます。彼はまだたくさんの抗生物質を服用していますが、彼の口から不満が漏れたことは一度もありません。」
バーナビーは多くの健康問題を抱えていて、獣医さんによる毎日のケアを必要としていました。そのためバーナビーとエドさんの出会いは、最高の出会いだったのです。
「バーナビーは私達にとって『飼い猫』以上の存在です。彼は夫や病院のスタッフ達に愛されていて、ここでの暮らしをとても気に入っています」とクレアさんが言いました。
時々バーナビーは食欲がなくなることがありますが、スタッフ達はスプーンを使ってご飯を食べさせて、一緒にビタミンなども与えているそうです。
「バーナビーの瞳孔は膨張していて、あまりモノが見えなくなっています。でも彼は他の感覚で視力を補いながら、みんなに愛情を届けています。」
「私達の目標はバーナビーを健康に保ち、残りの人生を幸せに過ごしてもらうことです。彼は長い間辛い経験をしてきて、生きることの大変さを知っています。でも今は獣医のお父さんやスタッフ達に囲まれて、毎日に大きな幸せを感じています」とクレアさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして15歳で保護されたバーナビーは、自分にピッタリの家を見つけることができました。バーナビーがあとどれくらい生きられるかは分かりませんが、たくさんの家族に見守られながら、最期を迎える瞬間まで幸せに暮らしていくことでしょう。
出典:Sheehan Veterinary/lovemeow
This post was published on 2024/06/13