ある日、大きなほっぺの黒白猫が野外で発見されて、保護施設に運ばれてきました。施設のスタッフ達は猫の回復力に驚き、その愛らしい顔に魅了されました。
『チャック』と名付けられた猫は生まれた時から後ろ足が変形していたため、独特の移動方法を身につけていました。「チャックは後ろ足を使わないで、まるで逆立ちをしているかのように前足だけで歩きます」と保護活動を行っているエミリーさんが言いました。
エミリーさんはチャックを自宅で預かると、動き回ることのできるスペースを確保して、必要なケアを提供しました。
「チャックは約7年間、前足だけで移動しながら野外で生きてきました。」
エミリーさんはチャックの不安やストレスを抑えるために、より落ち着いた環境と養育主さんと過ごす時間が必要だと感じました。そこでエミリーさんは友人のルシアさんに連絡をして、チャックがもっと快適に過ごせるようにしたのです。
「チャックの話を聞いて、私はすぐに彼を受け入れることに決めました。私が彼を自宅に迎えると、彼はとても静かに過ごし始めて、一日中トイレの中で丸くなっていました」とルシアさんが言いました。
「チャックは食事のために外に出ることはありましたが、最初の2日間は私の前で食事することをとても躊躇していました。」
チャックは環境の変化に戸惑っていたにもかかわらず、ルシアさんに対して「シャー!」と威嚇したり、攻撃したりすることはありませんでした。チャックはただ静かに座って、自分の周りの世界を理解しようとしていました。
ルシアさんが初めてチャックを撫でると、チャックの顔はすぐにリラックスして、明らかに態度が変わりました。「チャックはいつも私の手に擦り寄ってくるようになりました。彼は3日ほどでここが安全な場所だと感じるようになって、私の姿を見るとすぐにトイレから飛び出してくるようになりました。」
チャックはルシアさんの前で食事をするようになって、ルシアさんのそばで大きな音で喉を鳴らすようになりました。またルシアさんが部屋から出ようとすると、チャックはルシアさんを引き止めるために大きな声で鳴くようになりました。
「チャックは私が今まで出会った中で最も愛情深い猫です。彼はいつも誰かに愛されたいと思っています。」
「チャックは人間を抱きしめることも大好きです。彼はとってものんびり屋ですが、同時に好奇心が旺盛です。彼はいつも嬉しそうに私達と一緒に昼寝をしたり、一緒にオモチャで遊んだりしています。」
「チャックは大きな音で喉を鳴らし、注目を集めたい時はとても可愛い声を出します。」
チャックは毎日を精一杯生きていて、ルシアさんのことをたくさん抱っこしています。チャックは移動に問題があるため、あまり段差のない家が必要ですが、決して足の障がいがチャックの行動を遅くすることはないのです。
「チャックはほとんどの猫用のオモチャに夢中で、人間と一緒にいるのが大好きです。彼はすぐに喜んで、首を撫でられると一瞬のうちにとろけます」とルシアさんが話してくれました。
こうして生まれた時から後ろ足に障がいを抱えていたチャックは、安全な家の中で新しい人生を歩み始めることができました。これからもチャックは大好きな人達とたくさんの愛情をやり取りしながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:emiliexfosters/lovemeow
This post was published on 2024/05/13