今年の初め、保護施設『グッド・カルマ・ペット・レスキュー』のスタッフが、逃げ場のない高速道路で動けなくなっている猫についてのメッセージを受け取りました。
猫はどういうわけか高速道路に入り込んでしまい、ラッシュアワーの渋滞に怯えていました。保護施設の養育ボランティアのアンジェラさんが猫の話を聞いた時、仕事に向かっている途中で現場の近くにいました。
アンジェラさんはすぐに猫を探しに行って、コンクリートの上にいる猫の姿を見つけて驚きました。
猫は恐怖で固まっていて、逃げる方法も分からずフェンスに寄りかかりながら丸くなっていました。アンジェラさんは助けを求めて電話をすると、数分後に動物保護局の職員のマリアさんが現場に駆けつけました。
猫が動けなくなっている場所を確認したマリアさんは、すぐに地元の警察に連絡をしました。そして現場にやって来た警察官がライトを点滅させながらパトカーを停車させて、他の車が近くからいなくなると、マリアさんが猫を保護してキャリーの中に入れました。
『アクセル』と名付けられた猫は長い試練で動揺していましたが、絶え間なく車が通り過ぎていく場所から離れられたことに安心しました。アクセルは助けてくれた人達になだめられると、徐々にリラックスしていきました。
アクセルは前足に発疹があり、高速道路から必死に逃げようとした時に爪が何本か折れてしまいましたが、それ以外の状態は良好でした。アクセルは約1歳で去勢済みでしたが、マイクロチップはありませんでした。
アクセルはフレンドリーな性格で、自分がケアをしてもらっていることに感謝しているようでした。
アクセルはケージに頭を擦りつけながら喉を鳴らして、ナデナデと愛情を強く求めました。「アクセルが経験したことを考えると、その姿は驚くべきものでした」と保護施設のスタッフが言いました。
その後、養育主さんの家で過ごし始めたアクセルは、快適な環境にすぐに順応しました。「アクセルは高速道路から救助された後、動物病院で治療を受けて、健康診断書を受け取り、新しい環境の中で落ち着いていきました。」
養育主さんの家で自分の殻を破ったアクセルは、本来の個性を輝かせました。アクセルは養育主さんや家族をソファーの上から観察するようになり、出会った人全てと仲良くなろうとしました。
「アクセルは他の猫とも仲良くやっていて、みんなのことを友達だと思っています。彼は知らない猫と出会うとすぐに頭をぶつけて仲良くなります。」
アクセルの愛情は分け隔てなく、人間も猫も犬も大好きです。アクセルはとっても社交的な性格で、動物を多頭飼いしている養育主さんの家でいつも楽しそうに過ごしているそうです。
またアクセルは仲良くなった先住犬と一緒にキッチンに立って、家族にかまってもらったり、オヤツをおねだりしていることがよくあるそうです。
アクセルは多指症の猫で握る力が強く、オモチャと格闘するのが得意です。さらにアクセルは冒険好きで活発で、毎日心ゆくまで遊んで、満足そうに眠りに落ちていくそうです。
アクセルはたくさんの優しい人達のおかげで、安全な暮らしを手に入れることができました。今のアクセルは室内生活を最大限に楽しんでいて、幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
出典:GKPetRescue/lovemeow
This post was published on 2024/03/31