2023年10月、猫の『ブライアン』が保護施設『ペンシルベニアSPCA』にやって来るとすぐに人間の友達を作り始めました。当時、ブライアンは健康上の問題を抱えていて、目の病気を治すために手術が必要でした。
その後、ブライアンが完全に回復すると、里親募集エリアに移って、生涯の家族を探し始めました。
「私は手術の直後にブライアンに会いました。治療中の彼は静かでしたが、とても優しく、希望に満ち溢れているように見えました。それはまるで自分の新しい人生が始まったばかりだということを分かっているかのようでした」と保護施設のスタッフのサラ・ブラウンさんが言いました。
しかし、引き取り手が現れないまま月日が流れていくと、ブライアンの性格が変化し始めました。かつてはオヤツを勢いよく食べたり、撫でてもらうのが大好きだったブライアンでしたが、ケージの隅で丸くなって悲しそうな顔で過ごすようになったのです。
「オヤツをブライアンに勧めると、彼は頭を上げて匂いを嗅ぎましたが、そのまま食べずに横になりました。彼はまるで希望を失ってしまったかのようで、私は胸が張り裂けそうでした。」
サラさんはブライアンが悲しそうにしている姿に打ちのめされました。そこでサラさんはブライアンの懇願する顔を写真に撮って、ソーシャルメディアに投稿し、みんなにブライアンを家に迎えることを検討して欲しいと訴えました。
「ブライアンの目が本当に悲しそうで、私達はみんなに彼の存在に気づいてもらわなければならないと感じました。」
するとすぐにブライアンの投稿が一気に拡散され始めました。投稿には多くのコメントが書き込まれ、多くの人達がブライアンを里子に迎えるためにはどうすればよいかを尋ねてきました。
スタッフ達は里親申請をしてくれた人達全ての中から厳選して、最終的にブライアンにピッタリの人を見つけました。そしてついにブライアンが生涯の家族に会うと、一瞬のうちに強い絆で結ばれたのです。
「彼らはすぐに恋に落ちました!」
最近のブライアンはもう泣く理由がありません。ブライアンは現在、いつも幸せそうにしていて、大好きな家族と一緒に贅沢な時間を過ごしているのです。
「ブライアンはとても上手くやっています! 彼の家族は、『彼を連れて帰った日からずっと、彼がゴロゴロと喉を鳴らし続けている』と言いました。それは彼が保護施設でしばらく見せなかった姿でした。彼はいつも家族にいっぱい甘えていて、お気に入りの窓辺で日光浴を楽しんでいます」とサラさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:PennsylvaniaSPCA/thedodo
This post was published on 2024/03/22