猫の『タッシー』は18歳で保護施設『ホームワード・バウンド・キャット・アダプションズ』に引き渡されました。施設に着いたタッシーは緊張していましたが、身体に異常などはありませんでした。
「タッシーは以前の家で2匹の小型犬と一緒に9年間を過ごしました。同居犬達は常にタッシーと一緒に遊ぼうとしていましたが、タッシーは高齢のため遊ぶことを楽しめなくなっていました。そのため自然と同居犬達から逃げるようになりました」と保護施設のキンバリーさんが言いました。
「タッシーは18歳と高齢で、静かな環境を求めていたため、私達の小さい保護施設では最適な環境を提供することができませんでした。」
タッシーは他の猫達との生活に少しずつ慣れていきましたが、人間との交流を強く望んでいました。「タッシーはとても愛情深く、全ての訪問者に対してかまって欲しそうにしていました。」
タッシーはチャンスが訪れるたびに喉をゴロゴロと鳴らしながらスタッフ達に愛情を求めました。「タッシーは人間と触れ合うことが大好きで、いつもかまって欲しそうにしています。彼女はノンストップで喉を鳴らして、よく昼寝をして、いつも静かに過ごしています。私達は彼女が施設に長くいるほど、身体の衰えが早まることを知っていました。」
スタッフ達はタッシーをできるだけ早く愛情のある家庭に戻すための計画を立てました。「高齢のタッシーにどれだけの時間が残されているのか分かりません。それは数ヶ月か、あるいは数年かもしれません。彼女には安心して過ごすことのできる家が必要でした。」
スタッフ達はSNSでタッシーの状況を投稿することに決めましたが、残念ながら1回目の投稿ではほとんど関心を持たれませんでした。しかし、2回目の投稿で数千人の注目を集め、みんなが次々と投稿を共有してくれて、盛んな交流が行われました。
そして保護施設にタッシーに関する問い合わせが少しずつ入り始め、そのうちの1件がソフィアさんからのものでした。
ソフィアさんはタッシーのことがとても気になって、タッシーの話が投稿された日に保護施設に連絡をしました。そしてタッシーとの面会の許可が出ると、全てのことを放り出して、娘と一緒にタッシーの元へと向かったのです。
「約1時間後、ソフィアさんは私達の施設に到着しました。」
そしてソフィアさんが保護施設に入ると、タッシーがすぐにソフィアさんに気づきました。するとタッシーは嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らし始め、キャットツリーの上から降りてきました。
タッシーは撫でて欲しそうにソフィアさんに寄りかかって、自ら腕の中へと入っていきました。タッシーはそれからしばらくソフィアさん達と楽しい時間を過ごし、自分に注がれる全ての愛情を吸収しました。
その後、タッシーはソフィアさん達と一緒に保護施設を後にして、ついに自分の夢を叶えたのです。
「私達はタッシーが最高の家を見つけられたことに心から幸せを感じています。彼女は最期を迎える瞬間まで、幸せな時間を過ごしていくことでしょう」とキンバリーさんが嬉しそうに話してくれました。
タッシーは新しい家の中ですぐに落ち着きました。そこにはタッシーがくつろぐことのできる快適な場所がたくさんあり、寝心地の良いキャットハウスがあります。タッシーはさっそくお気に入りの場所を見つけたようで、暖かい太陽の下で横になりながら日光浴を楽しみ始めたそうです。
今のタッシーには居心地の良い静かな家があり、好きな時に甘えることのできる優しい家族がいます。タッシーはたくさんの愛情を心ゆくまで吸収しながら、幸せいっぱいの余生を送っていくことでしょう。
出典:homewardboundcats/lovemeow
This post was published on 2024/03/18