ある日、田舎の町で暮らす女性が、母親のいない5匹の子猫の姿を発見しました。子猫達は氷で覆われていて、身体が冷たくなっていました。子猫達を心配した女性はすぐに子猫達を家の中へと連れて行って、地元で保護活動を行なっている人達に助けを求めました。
「彼らは保護施設を経由して私のところに連絡してきました。彼らは子猫達の母親を探しましたが、結局見つけることはできませんでした」と養育ボランティアのペニー・リチャーズさんが言いました。
子猫達を見つけた女性はペニーさんが到着するまでの間、子猫達の身体を温め続けました。「保護された子猫達はみんな生きたいという強い意志を持っていました。子猫達は凍りつきながらも、厳しい寒さに耐え続けていました。」
子猫達は野外の厳しい環境の中で、何とか命をつなぐことができました。それは本当に奇跡的なことでした。
保護された子猫達はそれぞれ『ジェムソン』『イェーガー』『カルーア』『ヘネシー』『モーガン』と名付けられました。ペニーさんの元で水分補給を行なった子猫達は、体温を調整するために保育器の中で過ごし始めました。またペニーさんは子猫達が寄り添うことができるように、ヌイグルミも一緒に保育器の中へと入れました。
「子猫達は環境の変化に少し戸惑っているようでしたが、無事に哺乳瓶からミルクを飲み始めました。その姿に私はホッと胸を撫で下ろしました。子猫達のうちの2匹は腸の細菌感染がひどい状態でしたが、それ以外に健康上の問題はありませんでした。」
子猫達は毎回ミルクを飲み終わると、温かい膝に寄り添うことを要求してきました。そのためペニーさんはしばらく子猫達を膝の上で落ち着かせてから、保育器の中へと戻してあげたそうです。
子猫達はたくさんのミルクのおかげで順調に成長し、愛らしい目が開いて、耳が立ち上がってきました。子猫達は身の回りで起こっていることが気になるようになって、動くもの全てに興味を持つようになりました。
その後、子猫達の足が身体を支えられるくらいに強くなると、自分達の周りを歩き回るようになりました。
「子猫達はみんな活発になり、周辺を歩き回ったり、色々な場所で転がったり、プロレスごっこをしたりするようになりました。子猫達が成長し、視覚と聴覚が発達していく姿を見られるのは本当に素晴らしいことです。」
子猫達は人間の膝が大好きで、いつも膝の上で夢中になって過ごしているそうです。
「子猫達は次第に遠くまで歩けるようになり、日を追うごとにぐらつきが少なくなっていきました。」
そんな子猫達の成長を助けるために、ペニーさんの家族全員が養育の手伝いをしてくれました。子猫達も優しい家族のことが大好きで、いつも家族のところに向かって行って、膝の上で幸せな時間を過ごしているそうです。
子猫達のうちの1匹が膝の上に登ると、すぐに他の子猫達もその後に続きます。5匹はいつも愛らしい猫団子を作って、幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らし続けているそうです。
子猫達が大きくなるにつれて、それぞれの個性が現れ始め、さらに人間の膝に寄り添うようになりました。
保護から数週間の適切なケアで、細菌の問題を抱えていた2匹の子猫も完全に回復することができました。今の2匹はどちらも元気いっぱいで、エネルギーが続く限り遊び回って、部屋の至るところで様々なイタズラをしているそうです。
また子猫達はペニーさんのことをお母さんのように思っていて、ペニーさんの声を聞くとすぐに駆け寄ってきて寄り添い始めます。子猫達は膝の上に座ることも多いですが、足の間にピッタリとフィットしていることもよくあるそうです。
そして子猫達は安全な家の中で6週齢を迎えました。子猫達の中でヘネシーが一番小さな子猫ですが、無事に体重が1ポンド(約453g)を越えました。子猫達は飛躍的に成長を続けていて、お皿からひとりでご飯を食べられるようになったそうです。
こうして凍りついた状態で発見された子猫達は、暖かい家の中で新しい人生をスタートさせることができました。子猫達は優しい家族の元でたくさんの愛情を感じながら、明るい未来に向かって歩み続けているのです(*´ω`*)
出典:fosterkittenhq/lovemeow
This post was published on 2024/01/24