土砂降りの直前に路上から救出された子猫。人間の優しさに心を溶かし、今では一日中抱っこされていたいと思っています♡

ある日、三毛の子猫が他の猫達と一緒に裏庭に迷い込んできました。猫達を見つけた家族は、お腹を空かせた猫達のためにご飯と水を用意しました。その後、猫達はその地域を去っていきましたが、子猫だけはそこに留まり続けました。

『ニコ』と名付けられた子猫はとても怖がりでしたが、同時に愛情も欲していました。そのためニコは人間が近づいてくると警戒しましたが、一度抱えられると逃げたり抵抗したりすることはありませんでした。ニコを発見した家族は地元の保護団体『ポーズ・オブ・ホープ・ニューヨークシティー』のギッセルさんに連絡をして、ニコを助けることができるかを尋ねました。

「電話をもらった翌日は土砂降りが予想されていたため、私はすぐに獣医さんに電話をして、今日中に診察を受けられるかどうかを確認しました」とギッセルさんが言いました。

出典:quesoandburrito

ニコはノミの治療を受ける必要がありましたが、それ以外は健康でした。ニコは最初とても緊張していましたが、次第に動物病院のスタッフ達の腕の中で落ち着いていきました。「ニコは赤ちゃんのように抱っこされるのが大好きで、たくさんの愛情と注目されることを楽しんでいました。」

その後、養育ボランティアのダネット・オバーグさんがニコの話を聞くと、すぐに行動を起こしてニコを自宅に迎え入れました。

「私達の保護団体は養育活動がベースの小規模な組織で、猫達を収容できるような物理的な施設はありません。そのため私達の活動には、いくつもの小さな養育チームがとても重要です。」

保護された日は様々なことを経験し、非常に疲れてしまったニコでしたが、それでも触られることを受け入れ続けてくれました。「ニコは最初、動揺して怖がっていましたが、最後には腕の中でとろけ始めました。翌日目を覚ました彼女は、新しい環境に少し緊張しているようでした。」

ダネットさんはニコの全身を綺麗にするためにお風呂に入れました。するとニコは随分と気分が良くなったようで、徐々に新しい環境にも慣れていきました。

「私が家で仕事をしている間、ニコはずっと私の机の上で横になっていました。その姿から彼女がこの場所が安全だと理解したように感じました。」

その日は土砂降りの雨が降り続き、ニューヨークの一部で深刻な洪水が発生しました。「ニコは優しい家族のおかげで、嵐が来る直前に路上から離れることができました。」

家の外では激しい雨が窓を叩きつけていましたが、ニコは安全な家の中で暖かい毛布に包まれながら、心地良い時間を過ごしていました。

「ニコはまだ少し怖がっていますが、私には安心しながら接してくれています。私は彼女を迎えた時から、出来る限り彼女のことを抱きしめてきました。今の彼女は自分が安全だということを知っています。」

そして翌日、ダネットさんは愛情を切望している甘い喉のゴロゴロ音で目を覚ましました。「ニコは私の首をくすぐるのが大好きで、彼女の毛は信じられないほどフワフワです」とダネットさんが話してくれました。

ニコは現在ゆっくりと、でも確実に自分の殻を破ってきていて、身の回りのオモチャにも興味を示すようになってきました。

こうして嵐が来る直前に保護されたニコは、もう二度と野外でお腹を空かせたり、路上を彷徨い歩いたりする必要はありません。ニコは新しい生活の中で着実に自信をつけていて、ダネットさんからの限りない愛情を吸収し続けています。今のニコはダネットさんに一日中抱っこされたいと思っていて、幸せな未来に向かって歩み続けているのです。
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This post was published on 2023/10/04