ある日、助けを必要としている2匹の茶トラの子猫が、田舎の町の保護施設に運ばれてきました。その施設には子猫達を世話するスペースも、子猫達を養育する人もいなかったため、離れた場所で活動していた保護団体が手を差し伸べました。
「子猫達は私達が迎えに行くまでの数日間、優しい女性の助けを借りながら過ごしていました」と保護団体で養育ボランティアをしているロリ・ホワイトさんが言いました。
『フランシス』と『ジョニー』と名付けられた子猫達は、お互いに体重が不足していて、上気道感染症を患っていました。そんな状態にもかかわらず、子猫達は安全な環境に満足していて、ロリさんにとても感謝していました。
子猫達の目は荒れていて、獣医さんによる治療が必要でした。子猫達は目薬と抗生物質で治療を続け、美味しいご飯でお腹を満たしました。
「子猫達は最初からとてもフレンドリーでした。そのため誰かが部屋に入ってくるとすぐに喉をゴロゴロと鳴らし始めました。また子猫達は抱っこされるのも大好きでした。」
そして数日後、子猫達は快方へと向かい始め、部屋の中で遊び始めました。
子猫達は前足が届く全てのところに登ろうとしました。フランシスは怖いもの知らずで、部屋を探索する時はいつも先頭に立ちました。ジョニーはそんなフランシスの行動をマネしながら、いつも後に続きました。
美味しい食べ物と安全な環境、そしてロリさんからのたくさんの愛情で、子猫達は信じられないほどの進歩を遂げることができました。子猫達の瞳は輝きを取り戻し、元気いっぱいの姿を見せてくれるようになったのです。
そんな子猫達に会うために先住猫の『オードリー』が養育部屋にやって来ました。子猫達はすぐに好奇心を爆発させて、オードリーに向かって行きました。
オードリーは毎回ロリさんが連れてくる保護子猫達を優しく迎え入れて、たくさんの毛づくろいで愛情を伝えているそうです。
子猫達はロリさんとの生活でさらに人間のことが好きになり、常に人間が何をしているのかを知りたがるようになりました。
「ある日の午後、私がクローゼットを整理していると、子猫達が興味津々で突撃してきて『お手伝い』をしてくれました。」
また子猫達は人間用のベッドを乗っ取り、部屋の隅々まで調査を行いました。今の子猫達はいつも元気いっぱいで、愛らしい個性を輝かせているのです。
「フランシスは人間の足や背中、タオルや椅子など、ありとあらゆるものに登りたいようです。ジョニーは少し大人しい性格ですが、ふたりともフワフワのボールを追いかけたり、私のベッドの上で飛び跳ねたりするのが大好きです。」
子猫達は優しい人達のおかげで、元気いっぱいの好奇心旺盛な子猫へと成長することができたのです。
「少し前までフランシスとジョニーは病気の身体で路上を彷徨い歩いていました。でも今のふたりは一日中楽しそうに過ごしていて、全身からエネルギーが溢れ出しています」とロリさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:dreaming of foster kittens/lovemeow
This post was published on 2023/10/04