子猫達を守るために、子猫達の上に覆い被さっていた母猫。安全な家の中で人間の優しさに気づくと、閉ざしていた心を開く

先月、野良の母猫が安全な避難場所を求めて、4匹の子猫達と一緒にガレージに現れました。その後、家の住人によって保護された猫の親子は、地元の保護施設に運ばれました。

親子を受け取った保護施設のスタッフ達は、親子のために養育主さんを探し始めました。その後、親子の話を知った『リベレーション・キャット・ハウス』のボランティアで、救急救命室の医師をしているラリッサ・ダブさんが親子を受け入れるために行動を起こしました。

「私が保護施設のスタッフに話を聞くと、母猫が自分自身や子猫達を触ることを許可していないと言いました。彼女はケージの中で子猫達を守るために、子猫達の上に覆い被さっていました」とラリッサさんが言いました。

ラリッサさんは『セコイア』と名付けられた母猫が安心して子育てができるように、静かな部屋を用意して、たくさんの美味しいご飯と自由に使うことのできる毛布を準備しました。

その後、ラリッサさんが親子を迎えに行くと、母猫は自分達の身に何が起こっているのかが分からなくて戸惑っているように見えました。

出典:larissadubz

「私はセコイアと子猫達をキャリーに入れて、車で自宅へと戻りました。セコイアは警戒していましたが、攻撃してきたりすることはありませんでした。」

家に着いたラリッサさんが養育部屋でキャリーの扉を開けると、セコイアは静かな環境に安心してすぐに落ち着き始めました。するとこれまでずっと子猫達のことを必死に守っていたセコイアは、キャリーの中から姿を現して、ラリッサさんにすり寄ってきたのです。セコイアはこの場所が安全で、もう物陰に隠れていなくても良いことに気づいたようです。

セコイアは新しい環境に満足したようで、その瞳から完全に警戒心が消えて、満足そうな表情に変わりました。

セコイアは部屋の中を一通り調査すると、再びキャリーに戻って子猫達を連れて出てきました。そして子猫達と一緒にラリッサさんに挨拶をして、子猫達をラリッサさんの膝の上に乗せました。どうやらセコイアは完全にラリッサさんのことを認めたようでした。

「セコイアは子猫達のことを常に気に掛けているとっても優しいお母さんです。彼女は私に身体を擦りつけるのが好きになり、彼女のために用意した爪研ぎも気に入ってくれました。彼女は私が今までに世話してきた中で一番愛情深い母猫です。」

セコイアの惜しみない愛情で、子猫達は飛躍的に成長していきました。子猫達は全員がとっても遊び好きの好奇心旺盛な男の子で、いつもエネルギー全開で追いかけっこをしたり、高いところに登ったりしながら楽しい時間を過ごしています。

子猫達はみんなラリッサさんの声に反応して、かまってもらうためにラリッサさんの元に向かってくるようになりました。「子猫達は私が部屋に入るたびに可愛い声で出迎えてくれます。」

「セコイアもおそらく1歳未満のため、彼女自身もまだ遊び好きの子猫です。彼女はとても声が高く、撫でられると一瞬で幸せそうな表情になります。また彼女はチャンスがあるたびに話し掛けてきて、抱っこを要求してきます」とラリッサさんが話してくれました。

4匹の子猫達の中に『スモーキー』という名前の黒白の子猫がいますが、スモーキーは先天性異常で後ろ足がありません。でも本人は自分が他の子猫と違っているとは全く思っておらず、兄弟が勢いよく向かってきても、それに負けたりすることはないそうです。

こうして野外で子猫達を守っていたセコイアは、子猫達を安全に育てられる場所を探してガレージに姿を現しました。そんなセコイアと子猫達は現在、優しいラリッサさんの元ですくすくと成長していて、一瞬一瞬を楽しみながら過ごしているのです。

あと数週間で親子の里親探しが始まりますが、きっと愛らしい親子の前には素敵な家族が現れて、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:larissadubzlovemeow

This post was published on 2023/08/21