ある日、1人の女性が自宅の近くで黒白の野良猫に出会いました。野良猫は人間のことをとても怖がっていましたが、女性は野良猫に『クッキー』と名付けて、信頼を得るためにご飯の世話を始めました。
しばらくするとクッキーは息子の『スクラッピー』を連れて、女性の元に現れるようになりました。クッキーはとても野生的でしたが、スクラッピーは母親ほど野生的ではなく、最初から人間が近づくことを許してくれていました。
ふたりは高速道路と繁華街の間にある、ゴミが散乱した空き地に住んでいました。女性はふたりのことが心配だったため、ふたりを家族に迎えることを決めました。
女性はさっそく保護活動を始め、スクラッピーの保護に成功しました。女性はすぐにスクラッピーを動物病院へと連れて行き、ノミやお腹の虫を駆除してもらい、去勢の手術を行いました。
しかし、とても野生的で人間を警戒していたクッキーは、なかなか保護することができませんでした。
「私はその後もクッキーにご飯を与え続けました。でも彼女はスクラッピーを連れて行った私のことをさらに信用しなくなっていました。でも私は彼女を保護することを決して諦めませんでした」と女性が言いました。
その後、女性がクッキーに近づけるようになるまでに1年近くかかりました。そして、ようやく女性はクッキーを保護することに成功し、自宅に連れて帰ることができたのです。
「それは本当に奇跡的なことでした。その辺りにはオポッサムやアライグマ、キツネやアルマジロなどの野生動物達も姿を見せることがあり、クッキーを捕獲器で捕まえるのはとても大変なことでした。」
女性はクッキーのために静かな部屋を用意して、ベッドの上にフワフワのタオルを敷きました。またクッキーのそばにたくさんのご飯と水も用意しました。するとクッキーはその日の夜遅くに落ち着き始め、暖かい部屋の中で眠りについたのです。
そして一夜明けると、女性は驚きの光景を目撃しました!
「翌朝、私がクッキーの様子を見に行くと、4匹の子猫達が私を迎えてくれました! 彼女のお腹の中には新しい命が宿っていたのです。私は彼女だけでなく、幼い子猫達も安全な場所で育てられることに大きな喜びを感じました。」
「クッキーは保護する前からお腹が少しずつ大きくなっているように見えましたが、まさか妊娠しているとは思ってもいませんでした。さらに驚いたことに、彼女は私が子猫達を触ったり抱いたりしても、怒ったりすることはありませんでした。」
どうやら人間を避け続けていたクッキーは、この1年の間に完全に女性のことを信頼するようになっていたようです。
クッキーはすぐに子猫達に愛情を注ぎ始めました。
またクッキーは息子のスクラッピーとも1年ぶり再会したそうです♪
「クッキーとスクラッピーは野外で苦労しながら生きてきましたが、今は家の中で幸せそうに過ごしています。彼らと4匹の子猫達は大きな1つの家族です!」と女性が嬉しそうに話してくれました。
こうして優しい女性のおかげで6匹の猫の命が救われました。これからも親子は家猫として、安全な家の中でいつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:shaunesphoto/lovemeow
This post was published on 2023/07/18