ある日、保護施設『AWLA』で養育ボランティアをしているアサさんの元に、妊娠中の保護猫についての連絡が入りました。アサさんは猫の話を聞くとすぐに、猫を受け入れることに決めました。
アサさんが猫を引き取って自宅に連れて帰ると、猫はすぐにキャリーから出てきて、部屋の中を調査し始めました。そして一通り調べ終わると、アサさんに寄り添いながら甘え始めました。
「猫の年齢は約2歳です。彼女はとても甘く、ずっと喉を鳴らし続けていました」とアサさんが言いました。
『カリア』と名付けられた猫は、優しく世話をしてくれる人がいつもそばにいてくれる、安全で快適な家に連れてきてもらえたことにとても感謝していました。
そして保護されてから約2週間後、陣痛が始まったカリアは、アサさんにずっとそばにいて欲しいと伝えてきました。「カリアは私の膝の上に頭を置いて、私のことをずっと抱きしめていました。そして出産の時間を迎えると寝床へと移動しました。」
こうしてバレンタインデーの前日に、カリアは7匹の子猫達を出産しました。カリアはすぐに子育てを始めて、24時間体制で授乳と世話を続けました。
「カリアは素晴らしいお母さんで、全ての子猫達をしっかりと世話しています。子猫達はみんな健康的な身体で生まれました。子猫達の中で一番重たい子猫が145gで、一番軽い子猫が127gです。」
カリアは毎回全ての子猫達にミルクを飲ませ、非常に忙しそうに世話を続けています。そんなカリアの子育てを助けるために、アサさんはカリアの目の前にご飯を運んで、移動しなくてもご飯が食べられるようにしました。
僅か8日間で子猫達の体重は2倍になりました。カリアは欠かすことなく授乳と毛づくろいを行い、決して子猫達のそばから離れることはありませんでした。
そんなカリアのおかげで子猫達の目が開き、さらに活発に動き回るようになっていきました。
7匹の子猫達の中で身体が小さかった2匹の子猫『アンディー』と『エイプリル』には、アサさんによる栄養の補助が必要でしたが、他の5匹『レスリー』『ベン』『トム』『ドナ』『ロン』は飛躍的に成長を続けました。
「アンディーとエイプリルは体重が減ることがあったため、私が栄養の補助を行いました。でも最終的に私の助けは必要なくなりました。」
「子猫達はまだ幼いですが確実に成長していて、とっても活発な姿を見せてくれています。」
さらに数週間が経つと、子猫達はお母さんの真似をしながら離乳食を食べるようになりました。さらに足腰が強くなった子猫達は、寝床から飛び出して部屋中を走り回るようになりました。
子猫達はお互いにレスリングを行ったり、無邪気な姿で遊び回ったりしています。そしてエネルギーが切れて休憩が必要になると、お母さんのところに集まってきて一緒にくつろぎ始めました。
カリアは全ての子猫達に愛情を注ぎ続ける素晴らしいお母さんです。「カリアは子猫達をしっかりと育て、常に周りに気を配りながら子猫達のことを見守り続けています。」
生後6週を迎えた子猫達は自立し始め、部屋の中で思い思いの時間を過ごすようになりました。そんな子猫達はもう少ししたら、これまでに数えきれないほどの子猫達を育ててきた先住犬の『コナ』に会います。コナは子猫達との対面の瞬間が待ち切れなくて、いつも養育部屋の前でソワソワしているそうです。
「もうすぐカリアは子育てを終えますが、その後の彼女は人間にたくさん甘えながら過ごしていくことでしょう。きっと愛情深い彼女の元には、すぐに生涯の家族が現れることでしょう」とアサさんが話してくれました。
こうして路上から保護された後、安全な家の中で出産したカリアは、全ての力を子猫達に注ぐことができました。カリアと子猫達はこれからも温かい愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:shibuyarollcall/lovemeow
This post was published on 2023/03/26