ある日、過酷な野外の環境の中で命をつないでいた猫の『セオドア』が発見されました。セオドアは元気が無く、ずっと頭を下げたままでした。
セオドアはほとんど動こうとせず、誰とも交流しようとはしませんでした。そんなセオドアの話を聞いた養育ボランティアのリズさんは、セオドアを自宅で養育することに決めました。
「セオドアの姿は悲しくて落ち込んでいるように見えました。私は彼を迎えた最初の夜に、彼が攻撃的ではなく、ただ怖がっていることに気づきました」とリズさんが言いました。
路上での生活はセオドアにとって非常に辛いものでした。「セオドアがどのくらい野外で暮らしていたのかは分かりませんが、彼は人間のことを威嚇したりすることがなかったため、もしかすると以前誰かに世話をされていたのかもしれません。」
リズさんはセオドアの頭や背中を撫でて、自分が悪い存在ではないことを伝えようとしました。どうやらセオドアは撫でられることに幸せを感じたようで、じっとその場に座り続けていたそうです。それから2日後にはすっかりリズさんに撫でられることが好きになったセオドアは、たくさん撫でてもらうために膝の上に乗ってくるようになりました。
「私は少なくとも1日に1時間はセオドアのことを抱きしめています。彼は私が部屋に入ってきても近づいてきませんが、私が手を近づけると匂いを嗅いできます。彼は私に抱っこされながら、少しずつリラックスするようになっていきました。」
セオドアは毎日確実に前進し続け、1週間後には腕の中でお腹を撫でさせてくれるようになりました。「セオドアはお腹をさすられたり、後ろ足をマッサージされたりするのが好きです。彼はとっても甘い男の子です。」
セオドアは路上で暮らしている間に、歯の状態が非常に悪くなっていました。そのため歯科治療で歯を治してもらうと、不快感なくご飯が食べられるようになり、毎日の暮らしを楽しむようになりました。
そんなセオドアの一番好きなことが、信頼している人に寄り添うことです。セオドアはいつも悲しそうな顔をしているように見えますが、リズさんに抱っこされると一瞬でとろけて、とっても甘えん坊な男の子へと変身するのです。
「セオドアはあまり活動的ではなく、それほどオモチャに興味を持っていないようです。彼は一日の多くの時間をのんびりと過ごしています。」
セオドアはハグやキスをされると、自分が愛されているとを感じることができます。セオドアは静かで快適なリズさんの家でリラックスしながら昼寝を楽しんでいて、日に日に自信をつけていっているのです。
「セオドアが里子に出られるようになるまでにはもう少し時間がかかりますが、彼はとっても愛らしく、ついつい抱きしめたくなってしまいます。セオドアは猫免疫不全ウイルス感染症ですが、攻撃的な性格ではないため、他の猫と一緒に暮らすこともできます」とリズさんが話してくれました。
こうして長い間路上で懸命に生きてきたセオドアは、安全で快適な家の中で新しい人生を歩み始めました。セオドアはこれまでの分を取り戻すかのように、毎日リズさんにハグをしながら、たくさんの愛情を吸収しているそうです。
これからもセオドアは室内生活を全身で楽しみながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:lizskittybootcamp/lovemeow
This post was published on 2023/03/10