非常に小さな身体で保護され、優しい女性に命を救ってもらった子猫。大好きな姉妹と一緒に幸せいっぱいの夢を実現させる

ある日、保護施設『レン・レスキューズ』で養育ボランティアをしているジェンさんが、別の保護施設で養育主さんを探している猫の親子についての投稿を見つけました。

ジェンさんは誰にも引き取られなかった親子を助けに向かいました。「私は親子の姿を見てショックを受けました。彼らはとても弱々しく、痩せ細っていて、体重が不足していました」とジェンさんが言いました。

ジェンさんが引き取った子猫達の中に、ひとりだけ身体が非常に小さく、兄妹の半分ほどの大きさしかない子猫がいました。また親子全員が上気道感染症に苦しんでいることが分かりました。

その後、母猫と身体の大きな子猫達はすぐに回復し始めましたが、一番小さな子猫だけは容態が安定せず、昼夜問わずシリンジを使って栄養補給をする必要がありました。

「『クロック』と名付けた子猫は、生きていることが信じられないくらいの状態でした。私達はつきっきりで彼女の看護を行い、何とか彼女の命をつなぐことができました。」

クロックは大きな耳を持っていて、いつも悲しそうな目をしていました。またクロックは非常に体重が不足していて、8週齢にもかかわらず、体重は3週齢の子猫ほどしかありませんでした。

「1日半の集中治療とシリンジによる栄養補給で、クロックはオモチャをかじれるくらいの力を取り戻すことができました。」

その後、クロックにエネルギーが戻ってくると、ジェンさんはご飯の入ったお皿をクロックの前に置いて、自分でご飯が食べられるようになって欲しいと強く願いました。するとクロックはすぐにご飯に飛びついて、夢中になって食べ始めたのです。その様子を見たジェンさんはホッと胸を撫で下ろし、もうクロックは大丈夫だと感じました。

クロックはその後も適切な治療を受け、美味しいご飯をたくさん食べて、愛情いっぱいに世話をされると、確実に元気を取り戻していきました。クロックは徐々に体重を増やしていき、ちょっと変わった個性が現れ始め、日に日に姉妹の『ヒッコリー』との絆を深めていきました。

クロックは子猫達の中で一番小さな身体をしているにもかかわらず、誰にも負けない強い意志と大きな愛情を持っていました。クロックは常に母親や兄妹を気遣い、人間の気を引いて、寄り添うことをためらうことはありませんでした。

そしてクロックと兄妹が里子に出られるほどに成長した時、クロックは素敵な家族と出会いました。

その日、アンさんがInstagramをランダムにスクロールしていると、クロックの動画に出会いました。「私はクロックの鳴き声を聞いた時に、私の中の何かが彼女に強く反応しました。私はすぐに彼女に生涯の家を与えなければならないと感じました」とアンさんが言いました。

アンさんはさらにクロックがヒッコリーと切っても切れない関係にあることを知り、両方の子猫を一緒に家族に迎えることに決めました。

そしてクロックとヒッコリーはアンさんの家へと引っ越し、それぞれ『リロ』と『ナニ』に名前を変えました。ふたりはアンさんの家に着くとすぐに一緒にベッドの下に隠れましたが、少しすると姿を現して、アンさんのところに向かっていきました。

その後、ふたりが家の中を完全に支配するまでには、それほど時間はかかりませんでした。

今のふたりは一日に何度もアンさんの膝に寄り添って、人間用のベッドを共有し、お気に入りスポットで昼寝を楽しんでいるそうです。

またリロは常に好奇心が旺盛で、いつもアンさんが食べているものを調査しにやって来ます。リロは毎回その大きな瞳でアンさんのお皿をじっと見つめて、匂いを嗅ぎながらそれが何かを理解しようとしているのです。

リロは現在、大好きなナニと一緒に最高の生活を送っています。ふたりはいつも幸せそうに寄り添ったり愛情を注ぎ合ったりしながら、何不自由ない生活を送っているのです。

これからもふたりはアンさんの温かい愛情を全身で吸収しながら、いつまでも楽しい毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:ohanakittenslovemeow

This post was published on 2022/12/24