ある日、非常に臆病な子猫が兄弟と一緒に保護されて、動物病院へと運ばれてきました。子猫は兄弟の中で一番臆病な性格で、室内生活を送るためには時間をかけて社会化する必要がありました。
子猫の全身は汚れで覆われていて、お風呂に入るまで本来の毛の色が分からないほどでした。子猫は兄弟の後ろでずっとうずくまっていて、怖くて動けなくなっていました。
その後、保護施設『スパークル・キャット・レスキュー』が子猫を引き取り、養育主さんの元へと連れて行きました。「子猫は非常に大変な人生のスタートを切りましたが、彼の未来は間違いなく明るいものになることでしょう」と保護施設のスタッフが言いました。
『フィッシュ』と名づけられた子猫は、養育主のアマンダさんとギャレットさんの家に着いてからもずっと物陰に隠れていました。二人はフィッシュが新しい環境で落ち着けるように、静かで快適な部屋を用意しました。
そんな二人のおかげでフィッシュはゆっくりと、でも確実に人間の愛情を受け入れ始めました。そして最終的にフィッシュは自ら二人の腕の中へと入ってきたのです。
フィッシュはまだとても内気でしたが、二人に寄り添いながら徐々に快適に過ごせるようになっていきました。そしてフィッシュは一日に何度も二人にハグを要求するようになったのです。
「私達はフィッシュが完全に心を開く日が来ることを確信していました。」
フィッシュは自分のベッドで眠る代わりに、二人の肩に寄り添いながら昼寝をするようになりました。フィッシュは抱っこされるたびに安心するようになり、毎回腕の中でトロトロに溶けました。
「フィッシュは私が今までに出会った中で、最も寄り添うことの好きな甘えん坊な子猫へと生まれ変わりました」とアマンダさんが言いました。
大きな安心感とたくさんのハグで、臆病だったフィッシュは完全に自分の殻から出てきて、物陰に隠れる代わりに床の上でくつろぐようになりました。さらにフィッシュは自信たっぷりに歩けるようになり、日に日に好奇心が旺盛になっていきました。
その後、フィッシュが先住猫の『バジル』に会うと、フィッシュはすぐにバジルに夢中になりました。フィッシュは何度もバジルに頭を擦りつけて、バジルの後を追いかけ始めました。
一方、保護施設からこの家に引き取られたバジルは、フィッシュが何を必要としているかを理解しているようで、フィッシュのことを優しく迎え入れて、たくさんの愛情を注ぎながら猫としての生き方を教えました。
「バジルは本当に素晴らしい家庭教師で、フィッシュのことをいつも優しく毛づくろいしています」と保護施設のスタッフが言いました。
「フィッシュは現在、養育主さんの家で素敵な花を咲かせています。彼は確実に社会化してきていて、もうすぐ里子に出る準備が整います。彼は他の猫と一緒の生活を望んでいるために、猫が暮らしている家に引っ越すことになるでしょう」と保護施設のスタッフが話してくれました。
保護された時は非常に臆病だったフィッシュですが、勇気を出して一歩を踏み出し、こんなに大きく変わることができました。今のフィッシュは人間や猫と一緒に過ごす時間に最高の幸せを感じていて、いつもたくさんの愛情を吸収しながら、家猫生活を全身で楽しんでいるのです。
出典:sparklecatrescue/lovemeow
This post was published on 2022/09/13