ある日、ショッピングモールの外を彷徨い歩く独りぼっち子猫が発見されました。子猫を見つけた人は子猫を保護しようと近づきましたが、子猫は壁の穴へと逃げ込んでしまい、出てくることを拒否しました。そのため子猫を見つけた人は動物の保護活動を行なっているメアリーさんに助けを求めました。
「この地域は数時間後にひどい嵐になると予想されていたため、私は子猫の元へと急ぎました。そして現場に着くとすぐに子猫の姿を見つけました」とメアリーさんが言いました。
子猫は穴に身を潜めながら顔だけ出していました。メアリーさんはさっそく穴の近くに捕獲機を設置して、キャットフードを中に入れました。子猫は非常に警戒していましたが、メアリーさんがやっていることに非常に興味を持っていました。
そんな子猫の様子を見たメアリーさんは、信頼を得るために子猫に向かって話しかけ始めました。メアリーさんが猫の鳴きマネをするたびに、子猫は少し落ち着いたような表情になって、ゆっくりと瞬きを始めました。
「私は子猫を掴むことができるか試してみることにしました。そして私が穴の中に手を入れると、子猫は全く抵抗せず、シャーと威嚇することもありませんでした。」
子猫はじっとしていて、メアリーさんに掴まれたまま穴の外に出ました。「私は子猫を簡単に連れ出すことができました。子猫は私の腕の中で仰向けになりながら、空中をフミフミし始めました。どうやら子猫は自分が安全だということを理解しているようでした。」
メアリーさんは子猫が見つかったショッピングモールにちなんで、子猫に『ベルキー』と名づけました。ベルキーはとても痩せ細っていましたが、メアリーさんにかまってもらうと非常に嬉しそうな反応を返しました。「ベルキーからは愛情と感謝の気持ちが溢れていました。」
メアリーさんはベルキーを自宅に連れて帰り、すぐにご飯と水を用意しました。ベルキーは最初はあまりご飯を食べませんでしたが、メアリーさんの膝の上で横になりながら、とっても幸せそうな姿を見せてくれました。
メアリーさんはベルキーにもっとご飯を食べさせるために、様々な種類のキャットフードを試しました。さらにメアリーさんは翌日ベルキーを動物病院に連れていき、薬による治療を始めました。
ベルキーはすぐに室内生活に順応し、仰向けになってナデナデを要求してくるようになりました。またベルキーは何度も膝の上に登ってきて、メアリーさんのことを嬉しそうに抱きしめました。
「ベルキーはとっても甘く、常にたくさんの愛情を求めていました。彼女は私と一緒にいることが好きでしたが、他の子猫と一緒に冒険に出かけることも好きでした。」
保護から数週間の間、美味しいご飯を食べて適切なケアを受けたベルキーは、腸の問題から完全に解放されました。するとベルキーは確実に体重を増やし始め、全身からエネルギーが溢れ出してきました。
ベルキーが完全に食欲を取り戻すまでにはしばらく時間がかかりましたが、常に注目されることを望んでいて、たくさんの愛情を吸収していきました。
その後、保護施設『フィーライン・ファンシアーズ・キャット・レスキュー』を通して、ベルキーは養育ボランティアさんの家へと移りました。ベルキーはそこで他の子猫達と接しながら、里子に出られるくらいに成長するまで暮らすことになりました。
ベルキーはとっても愛らしい子猫で、出会った人全てが一瞬のうちに恋に落ちていくそうです。
こうして壁の穴に隠れたベルキーは、メアリーさんとの出会いで人生が大きく変わりました。今のベルキーはすっかり人間に心を開いていて、いつもハグとキスをしながら幸せな時間を過ごしているのです。
きっとベルキーは新しい家に行ってからも、生涯の家族の元にたくさんの幸せと笑顔を運び続けることでしょう(*´ω`*)
出典:fosterpurrs/lovemeow
This post was published on 2022/07/03