約1ヶ月前、ラスベガスを拠点に保護活動を行なっているニッキ・マルティネスさんの元に、家の下で見つかった3匹の子猫達についての連絡が入りました。子猫達は病気を患っていて、獣医さんの治療が必要でした。
「私は夫と一緒に子猫達の保護に向かいました。私達が現場に着いた時には既に、私達に連絡をしてきた住人家族が生後6〜7週ほどの子猫と、非常に小さな身体の妹を保護していました」とニッキさんが言いました。
「私は長く保護活動と養育活動を行ってきましたが、これほど身体の大きさに差のある兄弟や姉妹を見たことがありませんでした。大きな子猫は体重が620gほどで、小さな子猫は170gほどしかありませんでした。小さな子猫は平均的な子猫と比べて、驚くほど小さな身体をしていました。」
ニッキさん達は3匹目の子猫を保護しようとしましたが、完全に手の届かない場所に入り込んでいて、外に出てくることを拒否していました。ニッキさん達は真夜中近くまで子猫が出てくるのを待ちましたが、どうしても保護することができなかったため、先に2匹の子猫だけを自宅に連れて帰ることにしました。
家の下の生活環境は非常に悪く、子猫達には多くのノミがついていて、全身がひどく汚れていました。子猫達はすぐにお風呂に入れられて、目の治療を受けました。
その日の夜、子猫達は生まれて初めて暖かいベッドで眠ることができ、身体をゆっくりと休めることができました。
「翌朝、『アーニー』と名づけた大きな子猫は随分と元気を取り戻し、昨日よりも目がよく見えるようになりました。一方の『ダニ』と名づけた小さな子猫は非常に痩せ細っていて、感染症で目の周りが荒れていました。」
ダニは追加の治療を受けるために動物病院に入院しました。その間にニッキさんと夫は、3匹目の子猫の救出を続けました。
ニッキさん達は家の下にいる子猫に向けて、猫や子猫の鳴き声の入った音声データを再生したりしながら、あらゆることを試してみましたが、その全てが失敗に終わりました。ニッキさんは地元の保護施設のスタッフや一緒に保護活動を行なっている仲間にアドバイスをもらいながら、昨日保護したアーニーに救助の手伝いをしてもらうことを決めました。
「私はアーニーを自宅から連れてきて、家の下の穴の入り口に立たせました。するとしばらくして最後の子猫が穴の中から出てきて、何とか捕まえることに成功しました。」
こうしてニッキさん達は無事に子猫達全員を保護することに成功しました。さらにその後、ニッキさん達は母猫の姿を発見し、保護して動物病院へと連れて行き、必要な治療と避妊手術を受けさせました。
『ジェー』と名づけられた3匹目の子猫は、最初はとても戸惑っていましたが、目を綺麗してもらって美味しいご飯でお腹を満たすと、すぐに快適な室内生活に落ち着きました。
一方、動物病院で数日間過ごしたダニは、再びニッキさんの家に戻ってきて2匹の姉妹と再会しました。3匹はすぐにご飯を一緒に食べると、寄り添いながら眠り始めました。
保護から1週間でダニは70gほど体重を増やしました。ダニは姉妹が近くにいることに安心しているようで、いつもたくさんのご飯を食べて、たくさんの愛情を感じているようでした。
「一番身体の大きなアーニーは非常に好奇心が旺盛で、これまでに気に入らなかったオモチャは1つもありませんでした。ジェーは甘えん坊で人間に寄り添うのが大好きです。彼女は私が部屋に入ってくるたびに一番最初に走ってきて、いつも嬉しそうに喉を鳴らし始めます。」
「ダニはとっても甘くて、私達にとって特別な女の子です。彼女は高いところに登るのが好きで、いつも姉妹が遊んでいる姿を上から見ています。彼女は姉妹とは随分と発達が異なっていますが、ゆっくりと確実に成長を続けています。」
ダニが1ポンド(約453g)に達した時、ニッキさんと家族全員がダニの成長を祝うパーティーを開きました。子猫達はニッキさんの元で元気いっぱいに過ごしていて、家の下に隠れていた時とは全く違う生活を送っているのです。
ダニは子猫達の中で一番小さいですが、いつか姉妹に追いつくことを決意しています。ダニはいつもアーニーやジェーの後を追いかけて、ふたりが遊んでいる姿を見ながら同じことをしようとしているそうです。
こうして家の下から保護された子猫達は、たくさんの優しい人達の助けを借りて、安全な家の中で新しい人生をスタートさせることができました。これからも子猫達はニッキさんや家族にたくさんの愛情を注がれながら、幸せな未来に向かって歩み続けていくことでしょう。
出典:myfosterkittens/lovemeow
This post was published on 2022/05/11