先月末、『ジュニパー』という名前の子猫が、保護施設『モジョズ・ホープ』へと運ばれてきました。ジュニパーは病気を患っていて、身体を動かそうとすると全身がグラグラと揺れました。
「ジュニパーは約5週齢の時に路上を彷徨っていたところを保護されました。彼女は小脳形成不全のため、身体がグラグラと揺れていて、バランスを取ることが困難でした」と保護施設を創設したシャノン・バスナーさんが言いました。
モジョズ・ホープは特別なケアが必要な猫達を専門に預かっていました。そのため病気を抱えたジュニパーは、質の高いケアを受けることができました。
シャノンさんの自宅で過ごすことになったジュニパーは、すぐに新しい環境に適応し、先住犬の『シンダー』とも仲良くなりました。
シンダーも元々は路上から保護された犬で、困っている動物達をいつも自ら世話していました。もちろんジュニパーの時もすぐに迎え入れて、たくさんの愛情を注ぎ始めました。
「シンダーがジュニパーを温かく迎え入れてくれたおかげで、新しい環境に緊張していたジュニパーもすぐに落ち着きを取り戻すことができました。」
「シンダーはこれまで小脳形成不全の猫に会ったことがなかったため、ジュニパーのグラグラと揺れる身体に最初は少し戸惑いました。でもジュニパーの動きにも数分で慣れて、一緒に寄り添いながら過ごすようになりました。」
ジュニパーは時々つまずいて転びますが、いつも元気いっぱいにオモチャを追いかけたり、部屋の中の探索をしたりしています。ジュニパーは障がいを抱えていますが、それが彼女の行動を止めることはないのです。
「ジュニパーはとっても愛らしく、いつも嬉しそうに喉を鳴らしていて、たくさんのエネルギーに満ち溢れていて、毎日を楽しそうに過ごしています。彼女が全てのことに全力で向かう姿に、私達はいつも驚かされています。」
ジュニパーは自分の身体を清潔に保つために最善を尽くし、いつも一生懸命に毛づくろいをしています。また少し寂しくなった時はすぐにシンダーのそばに行って、ハグをしてもらっているそうです。
「ジュニパーは本当に遊ぶのが大好きです。彼女は気になるオモチャを見つけると、一直線に向かっていきます。特に彼女はボールのオモチャが好きで、ふらつきながらも一生懸命にボールを追っています。」
そして遊び疲れるとすぐにシンダーのところに向かって、幸せそうにくつろぎ始めるのです。
「ジュニパーは私の腕に寄り添いながら、子守唄を聴くのも好きです。彼女はいつも腕の中でウトウトし始めて、幸せそうに眠りにつきます。」
ジュニパーのことが大好きなシンダーは、いつもジュニパーに寄り添いながら、しっかりと毛づくろいをしてあげています。またオモチャで一緒に遊んだり、シッポで遊ばせたりしながら、常にジュニパーのことをそばで見守り続けているのです。
もう少ししたらジュニパーは自分用にカスタマイズされた車椅子を使って、もっと自由に移動することができるようになります。「車椅子の使用は猫ごとに合う合わないがあるため、ジュニパーが受け入れるようだったら使っていきたいと思います。」
「ジュニパーは現在、家の中で幸せそうに過ごしています。私達はこれからも彼女のケアを続け、彼女にピッタリの家族を探していこうと思います」とシャノンさんが話してくれました。
こうして独りぼっちで保護されたジュニパーは、シャノンさんやシンダーのおかげで楽しい生活を送れるようになりました。ジュニパーはこれからもたくさんの愛情を受け取りながら、幸せな未来に向かって歩み続けることでしょう。
出典:AlaskasKaaats/lovemeow
This post was published on 2021/10/13