一晩だけ迷子の子猫を家に泊めて、保護施設に連れて行こうとしていた家族。でも子猫の方は違う考えを持っていました♪

猫が生涯の家族を選んだ時、それを言葉で伝えることはできません。でも猫は自ら進んで家族に近づき、その場所に落ち着いて、幸せそうに喉を鳴らし始めるのです。

子猫の『ポプシクル』がデンバーさん一家を家族に選んだ時も、まさに同じことが起こりました。

その日、犬のトリマーをしているケーニャ・デンバーさんは、いつもと変わらず午前中の仕事をしていました。しかし、常連のお客さんから入った一本の電話で、ケーニャさんの日常は大きく変わったのです。

「その日、いつもお店に来てくれる男性のお客さんが連絡をしてきて、『家の近くで子猫を見つけたため、どこか保護してもらえる場所を知りませんか?』と訪ねてきました」とケーニャさんが言いました。

男性は独りぼっちの子猫を放っておくことができませんでしたが、猫アレルギーだったため自宅で世話をすることができず、ケーニャさんに相談してきたのです。

男性は何とか子猫を保護してケーニャさんが働くお店に連れてきました。ケーニャさんは子猫を引き取ると、ソーシャルメディアで子猫を探している人がいないかを確認して、車で子猫が保護された場所へと向かいました。

「私は子猫が見つかった場所を数回か回って、子猫の母親や兄弟がいないかを探しました。また子猫について書かれた張り紙がないかを確認しました。」

子猫は首輪をしておらず、マイクロチップも無かったため、子猫が誰かに世話をされているかどうかは分かりませんでした。

ケーニャさんは一晩だけ子猫を自宅で世話して、翌朝、地元の保護施設に連れて行く計画を立てました。しかし、子猫の方は違う考えを持っていたのです。

子猫はさっそく家の中を歩き回り、住んでいる家族と先住猫の『ベビー』に寄り添いました。子猫はすぐにベビーと仲良くなり、ピッタリとくっつきました。ベビーはほとんど子猫に興味を持たない猫でしたが、何故か今回はすぐに子猫を受け入れたそうです。

子猫とベビーは強い絆で結ばれましたが、それ以上に子猫は先住犬の『エドワード』と驚くほどの絆を結びました。「子猫はみんなから愛情を注がれましたが、最も甘い愛情はエドワードからのものでした。」

「ふたりはずっと一緒に暮らしている兄弟のように仲良くなって、いつも一緒に遊んで、幸せそうに寄り添って、お互いのそばから離れなくなりました。」

そして自然と、この家に一晩だけ泊まるはずだった子猫は、この家が生涯の家になったのです。

ケーニャさんは行方不明になっている猫の情報をしばらく確認していましたが、子猫についての情報はありませんでした。そのため子猫を正式に家族の一員として迎えることにしたのです。

どうやら子猫は既にそうなることを知っていたようで、初めからここが自分の家であるかのように、毎日を楽しく過ごしていたそうです。

こうして独りぼっちだった子猫は、自ら家族を選び、生涯の家を手に入れることができました。子猫はケーニャさんの娘に『ポプシクル』と名づけられ、大好きなエドワードや家族と一緒に幸せいっぱいの毎日を送っているそうです(*´ω`*)
出典:bb_pangur_baniheartcats

This post was published on 2021/09/26