ある日、保護施設『アレー・キャット・レスキュー』に非常に小さな身体の子猫が運ばれてきました。スタッフ達に『バブルガム』と名づけられた子猫は、兄弟の半分ほどの大きさしかなく、多くの健康問題を抱えていました。
「私達が生後10日のバブルガムを迎え入れた時、彼の体重はたったの71gしかありませんでした。彼はとても小さく、弱々しく、体重を測定している最中にも何度も倒れました」と保護施設のスタッフが言いました。
その後、徐々に元気を取り戻していったバブルガムは、スタッフ達の看護のおかげで少しずつ大きくなっていきました。
そしてバブルガムは生後2ヶ月で、ついに1ポンド(約454g)を越えることができました。「バブルガムはまだ壁を飛び越えるための十分な大きさはありませんが、人間の足を追いかけて、膝の上に登ることができるようになりました。」
バブルガムは成長が非常に遅れていたため、兄弟が生涯の家に旅立った後も、家猫として生活していくためにやることがたくさん残っていました。
その後も動物病院に何度も足を運んだバブルガムは、ついに健康証明書を得ることができました。バブルガムには先天性の肝臓疾患がありましたが、適切な薬と最適な食事で病気を克服することができたのです。
「現在のバブルガムはとてもアクティブで、いつも元気いっぱいに動き回っています。」
「バブルガムは私達の施設に届く全てのダンボール箱をチェックしています。彼は毎回箱の中にあるもの全てを取り出して、楽しそうに遊んだり、昼寝をしたりしています。」
スタッフ達はバブルガムがいつも誰かと一緒にいたいと強く願っていることに気づいていたため、他の保護猫を紹介することにしました。
ちょうどその頃、保護施設では緊急の治療を必要としていた『アティックス』という名前のハチワレ子猫を世話していました。アティックスは最適なケアのおかげですぐに元気を取り戻し、たくさんのミルクを飲むようになりました。
アティックスがミルクを飲んでいる間、バブルガムは別の部屋から聞こえてくる小さな鳴き声に耳を傾けていました。バブルガムはアティックスに少しでも早く会いたかったようで、声が聞こえてくるたびにウズウズしていました。
そんな中、生後1ヶ月を迎えたアティックスは、別のハチワレ子猫の『シェフィールド』とペアになりました。ふたりはすぐに仲良くなって、強い絆で結ばれました。
「ふたりは出会った瞬間に切っても切れない関係になりました。ふたりは一緒に寄り添いながら眠って、一緒に遊び回るようになりました。」
そしてついにバブルガムは、アティックスとシェフィールドに出会いました。するとバブルガムはすぐにお兄さんの役割を引き受けて、ふたりに猫として生きていくための方法を教え始めたのです。バブルガムはふたりをお気に入りの日光浴スポットに連れて行き、毛づくろいで全身を綺麗にしました。
バブルガムは自らふたりの面倒を見て、一緒に遊んで、一緒に昼寝をしました。「バブルガムはとても社交的な性格で、他の猫ともすぐに友達になる力を持っています。」
その後もバルブガムは多くの保護子猫達に出会いました。そして全ての子猫達のお兄さんになって、たくさんの愛情を注ぎ続けました。
「バブルガムはとても優しくて、愛情深い性格です。彼は人間のことも大好きで、私達が仕事をしていると膝の上に乗ってきて、色々なことを手伝ってくれます」とスタッフが話してくれました。
こうして最初は非常に小さかったバブルガムですが、優しい人達のおかげで立派な猫へと成長することができました。バブルガムはいつもスタッフ達に感謝していて、施設にやって来る全ての子猫達を温かく迎え入れています。そして自分がしてもらったことと同じように、母親のいない子猫達にたくさんの愛情を注ぎ続けているのです(*´ω`*)
出典:alleycatrescueinc/lovemeow
This post was published on 2021/06/24