生まれながらの障がいで、身体がグラグラと揺れる子猫。助けてくれた女性にサイレントニャーで「ありがとう」を伝える

ある日、養育ボランティアをしているニッキ・マルチネスさんが、保護施設に子猫を引き取りに向かいました。そして無事に子猫を引き取って施設から出ようとすると、「子猫をもう1匹世話することはできないか」とスタッフに尋ねられたのです。

後に『シュムツィー』と名づけられた子猫は、神経の病気で身体が少しグラグラしていました。「私が初めてシュムツィーに出会った時、彼女は立つことができず、気力もなく、食欲もありませんでした。私は衰弱した彼女を引き取って、絶対に元気にすることを心に誓いました」とニッキさんが言いました。

ニッキさんは24時間体制で看護を続け、シュムツィーを生死の境から連れ戻しました。無事に峠を越えたシュムツィーは急速に元気を取り戻し、愛らしいサイレントニャーでニッキさんに話し掛けてきました。シュムツィーが求めていたのは温かい愛情とハグでした。

「私はシュムツィーがアゴを撫でられるのが大好きなことに気づきました。彼女はアゴを撫でられるとすぐに喉をゴロゴロと鳴らし始めます。彼女はパーカーのポケットに入りながら運ばれるのが好きで、いつもサイレントニャーで『もっと撫でて』と要求してきます。」

シュムツィーは少しグラグラしているにもかかわらず、いつも一所懸命にオモチャを追いかけて、ジャンプの練習も頑張っています。シュムツィーは一日に何度も転倒しますが、すぐに立ち上がって、再びチャレンジを続けるそうです。

シュムツィーが成長するにつれて、徐々に身体のバランスも改善されていきました。シュムツィーは前足で全身を安定させることができるようになり、部屋の中を素早く動けるようになったのです。

そんな頑張り屋のシュムツィーですが、いつも誰かの愛情を求めていて、かまって欲しそうにしていました。そのためニッキさんはシュムツィーの準備が整うと、猫の友達を紹介しました。

シュムツィーはこの日初めて、自分と同じ日にニッキさんの家にやって来た『バレンティーナ』に会いました。

バレンティーナはシュムツィーのことを警戒し、猫パンチを繰り出しながら「シャー!」と威嚇してきました。しかし、シュムツィーは友達になることを諦めませんでした。

そしてついにシュムツィーはバレンティーナを抱きしめることに成功し、幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らし始めたのです。「それからふたりはいつも一緒に過ごすようになりました。ふたりが友達になれたことは、お互いの成長のためにもとても素晴らしいことでした。」

「シュムツィーはこの3ヶ月ほどで、とても大きな変化を遂げました。彼女はいつも元気いっぱいで、トイレや食事もひとりでできるようになりました。」

「シュムツィーは今も少しグラグラしていますが、最初の頃と比べると随分と良くなりました。彼女はとっても愛らしく、個性的な女の子です。」

4週齢で保護されたシュムツィーは、ニッキさんのおかげで心に花を咲かせることができました。そして、すっかりハグ好きの子猫に成長したシュムツィーは、新しい里親さんの元に旅立つ準備を整えたのです。

そしてついにシュムツィーに生涯の家が見つかり、ニッキさんの元を旅立っていきました。

「シュムツィーは現在、新しい家族の腕の中にいます。今の彼女には『ベイリー』という名前の優しい猫のお姉さんがいます」とニッキさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして迷子の子猫だったシュムツィーは、安全な家の中で健康で幸せな子猫へと成長することができました。シュムツィーは毎朝家族の腕の中で目を覚まし、お気に入りのオモチャを靴の中に隠したりしながら、元気いっぱいの毎日を送っているそうです(*´ω`*)
出典:myfosterkittenslovemeow

This post was published on 2021/02/14