数ヶ月前、キジトラの子猫が黒猫の兄弟と一緒に馬小屋で見つかりました。子猫達はすぐに助け出されて、保護活動と養育活動を行なっているアンナ・ディッカーソンさんの元へとやって来ました。
子猫達は約3.5週齢で、キジトラの子猫には遺伝的欠陥がありました。また子猫達は全身がノミや汚れで覆われていて、適切な食事と早急な治療を必要としていました。
子猫達はお風呂で全身を綺麗にし、お腹をいっぱいに満たすと、すぐにベッドで眠り始めました。アンナさんはそんな子猫達に『リサ(キジトラ)』と『バート(黒猫)』と名づけました。
リサはマンクス症候群と呼ばれる遺伝性疾患で、シッポが無く、背骨が変形していました。また前足が曲がっていて、他にもいくつかの先天的な疾患を抱えていました。そんな状態にもかかわらず、リサはいつも元気そうな姿を見せてくれました。
リサはたくさんの睡眠と食事で徐々に成長を始め、足の発達と共に様々な場所へと探索に出かけるようになりました。また出会った全ての人に挨拶をして、たくさんの愛情を求めました。
リサは自分が他の猫と違っているとは思っておらず、大好きなバートと一緒に室内生活を楽しんでいます。リサは毎日の生活に満足していて、家の中に居心地の良さを感じているため、無防備な姿で仰向けになって寝落ちしていることもよくあるそうです。
リサの身体は小さく、少し不器用なところもありますが、常に周りのことに興味津々で全てのことを知りたがっています。またリサは家の外の景色を見るのも好きで、一日に何度も窓辺に座りながら外の様子を眺めているそうです。
いつも元気いっぱいのリサはバートの後をどこまでも追いかけて、一緒にオモチャで遊んだり、イタズラをしたりしています。またリサは上手にスロープを使って、人間用のベッドに登ることもできるようになりました。
リサは保護から数週間で様々なチャレンジを成功させて、周りの人達を驚かせ続けました。
アンナさんはリサがより良い生活を送れるように、必要な医療を提供しながら、前足の治療を始めました。リサはいつも獣医さんの言うことを素直に聞いて、次々とハードルを乗り越えていったそうです。
身体に障がいのあるリサは、高いところに登ったり、飛び跳ねたりするのは得意ではありませんが、常に120%の力を出して、他の子猫達と同じことをしようとしているのです。
「私達はリサがソファーやベッドの上に行きやすいように、部屋の中にいくつかの手を加えました。」
リサはいつも全力で遊んで、たくさん甘えて、幸せそうに眠りにつきます。そしていつもバートに応援されながら、しっかりと治療を続けているのです。
アンナさんはいつの日か、リサが望んでいることを理解して、特別な愛情を注いでくれる里親さんを見つけようと考えているそうです。
「ふたりに最適な家が見つかるまで、私はふたりのことを大切に育てていこうと考えています。リサのような障がいのある猫を家族に迎えるには、専門的な医療の知識は必要はありません。彼らが必要としているのは他の猫と変わらず、たくさんの愛情なのです」とアンナさんが話してくれました。
こうして馬小屋の中で発見されたリサは、アンナさんのおかげで随分と大きく成長することができました。リサはこれからも優しいバートに見守られながら、安全な家の中で元気いっぱいの毎日を過ごしていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:kittenfactory/lovemeow
This post was published on 2021/01/27