ある日、家の外をひとりで彷徨い歩いている子猫の姿を住人が見つけました。子猫のそばには母親の姿はなく、子猫が誰かの助けを必要としていることは明らかでした。心配した住人は子猫を家の中へと連れて行き、世話を始めました。そのおかげで子猫は路上での生活を終わらせて、寒くて危険な場所から離れることができたのです。
住人は子猫のことを友達のシミン・ザルガランさんに話しました。子猫の窮状を知ったシミンさんは、子猫を引き取ることを申し出ました。「私は夫と一緒に子猫のところに向かいました。彼女は少し怖がっていましたが、私の腕の中で丸くなると徐々にリラックスし始めました」とシミンさんが言いました。
夫婦はその夜、子猫を獣医さんの元に連れていき、一緒に帰宅しました。子猫は慣れないことに少し動揺していましたが、ご飯でお腹をいっぱいに満たすと、随分と落ち着きを取り戻しました。
その後、『ティタック』と名づけられた子猫はここが安全な場所だと気づき、ゆっくりと自分の殻から出てきました。そして家に来てから丸一日が経つ頃には、部屋の中を歩き回れるようになったのです。
「翌朝、私がティタックにご飯を食べさせると、彼女は私の手を舐め始めました。そしてシッポを真っ直ぐに上げました。」
それから数日が経つと、内気だったティタックは好奇心旺盛な子猫へと生まれ変わりました。ティタックは自信に満ち溢れ、この家が自分のものだと主張するようになったのです。また動いているもの全てを捕まえようとし、たくさんのイタズラをするようになりました。
「ティタックはとってもフレンドリーで、自信たっぷりな子猫に変わりました。彼女が初めて満足そうに話しかけてきた時、私はとても幸せな気持ちに包まれました。」
ティタックはエネルギー全開のフワフワなボールになりました。ティタックは家の隅々にまで足跡を残そうとしているかのように、いたるところで飛んだり跳ねたりしながら、楽しそうに遊び回るようになりました。
ティタックは毎回疲れ果てるまで遊び続け、寝心地の良さそうな場所で眠りにつきました。ティタックは突然電池切れすることもよくあり、元気に遊んでいると思ったら、次の瞬間には寝落ちしていることがよくあるそうです。
またとっても人間好きになったティタックは、どこでも家族の後を追いかけ、作業を手伝ったり、監視したりしているそうです。「私がパソコン作業をしていると、ティタックは私のことを手助けしようとしてきます。また私がお皿を洗ったり、料理をしたり、掃除をしたりしていると、私のそばにやって来て注意深く観察し始めます。」
「ティタックの好きなことはフローリング掃除の時に掃除機を追いかけることです。また彼女は窓越しに鳥を観察したり、お話ししたりするのも好きです。」
そしてティタックがシミンさんに出会ってから数ヶ月が経ちました。最初は内気だったティタックですが、すっかり好奇心旺盛で大胆な若い猫へと成長し、いつも愛らしい行動で家族の元に幸せと笑顔を運び続けているそうです。
室内での生活を始めたティタックは、これから先もずっと路上で飢えや寒さに苦しむ必要はありません。今のティタックは安全で暖かい家の中でたっぷりと甘やかされながら、何不自由ない生活を送っているのです。
ティタックはこれからも王女様として家の中を支配し、自由気ままな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:titakthesiberian/lovemeow
This post was published on 2021/01/24