保護先で危険な状態から救い出された子猫。いつも自分のことを守ってくれる優しい犬のおかげで、毎日が幸せいっぱいに!

ある日、足に怪我を負った幼い子猫が発見されて、『ワーウィック動物病院』に運ばれてきました。子猫はまだ幼く、体重が200gほどしかありませんでしたが、生きたいという強い意志を持っていました。

診察を終えた獣医チームは、子猫を救うための唯一の方法がひどく感染した右後ろ足を取り除くことだと判断しました。チームのメンバーは幼い命を救うために最善を尽くしました。そのおかげで子猫は、手術の翌日には体重を増やし始めることができたのです。

その後、『ペギー』と名づけられた子猫は、驚くほどの勢いで回復していきました。「ペギーは日に日に強くなっていて、確実に体重を増やしています。私達は彼女の勇敢さにとても驚いています」と獣医のケイト・ヘイズさんが言いました。

ケイトさんはペギーの回復を助けるために、自宅でペギーの世話をすることを申し出ました。ケイトさんの家には8歳の犬の『ムーン』が住んでいて、これまでに多くの困っている子猫達を助けてきました。ムーンは何年もの間、ケイトさんの養育を手伝ってきたのです。

「ムーンは私が知っている中で最も心優しい犬です。彼は私達の家で養育してきた200匹以上の動物達を助けてきました。彼はたくさんのハグを通して、動物達に愛情と快適さを与え続けてきました。」

それは今回も例外ではありませんでした。ペギーが家に到着するとすぐにムーンが迎えにきて、さっそく子守りを始めたのです。

ムーンはペギーのベッドのそばに留まって、一日中ベギーのことを見守り続けました。もしペギーが鳴き声を上げると、ムーンはすぐにペギーに話しかけて、慰めるように優しく顔を舐め始めました。

ムーンはペギーの足が回復するまでの間、ずっとペギーに付き添うことを決めていました。そのためどうしてもペギーと離れなければならない時は、いつも寂しそうな顔になりました。そして再びペギーと再会すると、すぐにペギーの身体に腕を回して、嬉しそうに抱きしめ始めるそうです。

ケイトさんは一日中ペギーの世話をするため、毎日ペギーとムーンを職場に連れて行きました。「ムーンは決してペギーから遠く離れることはありません。私が仕事をしている間も、彼はペギーのことを守り続けています。彼は幼い子猫達にとって最高のボディーガードです。」

その後、ペギーがベッドを出て部屋中を歩き回るようになると、ムーンはペギーの周りが安全かを常に確認するようになりました。またペギーが転倒するとすぐに駆けつけて、ペギーが大丈夫かを確認しました。

また同居する片目のパグの『チーチ』もペギーのことが気になっていて、ムーンに助けが必要な時はいつも助けに来てくれるそうです。

「ふたりのうちのどちらかは常にペギーと一緒にいます。もしかするとペギーは自分のことを犬だと思っているかもしれません。」

ペギーは3本足ですが、それがペギーの行動を遅くすることはありません。「ペギーはハグや喉を鳴らしたりするのが大好きです。彼女のお気に入りの場所は、10日齢の時から私のハンドバッグの中です。私は彼女にミルクを飲ませる必要があったため、彼女をバッグの中に入れながら、いつも一緒に行動していました。」

ペギーは生まれてすぐに辛い時期を過ごしましたが、現在はケイトさんの元ですくすくと成長しています。ペギーはあと3週間ほどで里子に出るための準備が整うそうです。

「4週間前、ペギーの人生は不確かなものでした。彼女は生後僅か10日で大手術を受け、命をつなぐことができるか分かりませんでした。でも彼女は前に進み続け、現在は犬の友達と一緒に3本足で歩くことを学んでいます。ムーンはそんな彼女のそばにいつもいて、毎日たくさんの応援をしてきました。」

保護された時から随分と成長したペギーは、順調に離乳食を食べ始めていて、家猫としての生き方を学んでいるそうです。

こうして危険な状態で保護されたペギーは、ムーンやケイトさん達の力を借りて、ここまで大きくなることができました。ペギーはこれからもみんなの愛情を全身で感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:cute_moonbearlovemeow

This post was published on 2020/11/16