ある日、ワシントン州のシュラン湖の近くで、納屋の周りを彷徨い歩く1匹の猫が発見されました。猫を見つけた女性は、その日から猫のところにご飯を持って行くようになりました。女性は猫のお腹が日に日に大きくなっていることに気づき、猫が妊娠していることを知りました。
女性は子猫達が産まれる前に安心できる家を見つけてあげたいと思い、コミュニティーサイトで助けを求めました。するとすぐに動物の保護活動を行なっているアシュリー・モリソンさんから、猫を引き取りたいという連絡があったのです。
「保護された猫にはマイクロチップがなく、彼女のことを探している人もいませんでした。私が初めて彼女に会った時、彼女はとても臆病でした」とアシュリーさんが言いました。
アシュリーさんは静かな場所を用意して、猫を落ち着かせることにしました。そのおかげで猫はゆっくりとですが確実に、人間に近づいてくるようになり、頭を撫でさせてくれるようになったのです。
その後、猫が猫部屋に移動すると、すぐに窓辺まで歩いて行って、窓の外の鳥を見つめ始めました。猫は安全な家の中での暮らしを愛していて、爪とぎやキャットツリーなどの猫用品がとても気に入っているようでした。アシュリーさんは猫が鳥(バード)を見るのが好きなことから、猫に『バーディー』と名づけました。
保護から数日でバーディーは自分の殻から出てきて、部屋の中で遊ぶようになりました。バーディーはアシュリーさんが用意してくれたオモチャに夢中になって、美味しいご飯とたくさんの昼寝スポットに大満足していました。
そして2週間後、アシュリーさんは猫部屋から聞こえてくる可愛い声で目を覚ましました。「バーディーは夜のうちに赤ちゃんを出産しました。万が一に備えて、私は毛布の入ったバスケットを用意していました。彼女は静かで暗いバスケットに心地良さを感じたようで、その中で子猫達の世話をしていました。」
アシュリーさんは産まれたばかりの5匹の子猫達に『フィンチ』『ホーク』『レイブン』『ロビン』『ダブ』と名づけました。
子猫達はそれから1週間、食事と睡眠を交互に繰り返しながら、一日中お母さんにしがみついていました。バーディーは子猫達に十分な栄養を与え、毛づくろいをしながら、たくさんの愛情を注ぎ続けました。
生後1週間を迎えた子猫達は、身体のサイズがほぼ2倍になりました。この時はまだ子猫達の目は開いていませんでしたが、猫っぽい仕草で威嚇する方法を学び始めました。
黒猫のレイブンは子猫達のリーダー的な存在で、生後8日目に一番早く目を開きました。その後、レイブンの両目がしっかりと開いても、まだ両目とも開いていない子猫がいました。
「早い子猫は生後6日ほどで目が開き始めますが、遅いと2週間ほどかかることがあります。」
「バーディーは保護される前は納屋を寝床にしていましたが、彼女にとってその場所はとても安心できる環境でした。そのため彼女はブラインドが完全に開いている状態があまり好きではないようです。彼女が食事やストレッチをしている時は、子猫達をバスルームにあるベッドに隠しておくのが好きなようです。」
バーディーはその後、室内生活に完全に溶け込みました。バーディーは好奇心が旺盛で、子育て休憩をしている時はオモチャの山に飛び込んで、まるで子猫のようにオモチャの中を泳ぐのが大好きなのだそうです。
「バーディーは素晴らしいお母さんですが、まだ年齢が若く、子猫のような姿も見せてくれます。きっと彼女が子育てを終えたら、生涯の家で遊びながら暮らしていくことでしょう。」
バーディーは優しい人達のおかげで、素晴らしい人生を歩み始めることができました。バーディーの大切な子猫達の成長を常に見守りながら、生きていくために必要なことを子猫達にしっかりと教えているそうです。
こちらは片方の目が開き始めたロビンの姿です。きっともう片方の目もすぐに開き始めることでしょう。
現在、すっかり家猫生活を受け入れたバーディーは、室内生活をとても楽しんでいます。時々バーディーは子猫達の世話をアシュリーさんにお願いして、少し離れた場所で心ゆくまで遊び回っているそうです♪
こうして妊娠中に保護されたバーディーは、安全な場所で子育てに専念することができました。バーディーはこれからも子猫達をしっかりと育てながら、快適な家の中で幸せな時間を過ごしていくことでしょう(*´ω`*)
出典:youngestoldcatlady/lovemeow
This post was published on 2020/09/27