ある日、生まれたばかりの子猫がひとりでいるところを発見されて、地元の保護団体の元へと運び込まれました。保護団体のスタッフ達は子猫を助けるために、地元の施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をして、養育主さんを見つけることができるかを尋ねました。
「私達が返事を返すと、すぐに子猫が私達の施設に運ばれてきました。私達は子猫を受け取ると、さっそく身体を温め始めました。彼女の目はまだ閉じられたままで、とても痩せ細っていました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
その後、子猫の話を聞いた養育ボランティアのミレーナさんが、子猫を自宅へと連れて帰り、一日中世話を続けました。子猫は毎回哺乳瓶を強く掴んで、勢いよくミルクを飲んでいたそうです。
「子猫の生きたいという気持ちは最初からとても強いものでした。彼女は毎回たくさんのミルクを飲んで、確実に体重を増やしていきました。」
『ルー』と名づけられた子猫はその後もミレーナさんの元ですくすくと成長していきましたが、ルーには抱きしめることのできる友達が必要でした。ルーはミレーナさんの家の先住猫を見るたびに、そちらの方へと這っていこうとしました。
その月の下旬、ルーとは別の場所で4匹の子猫の兄弟が救助されました。子猫達の多くは健康問題を抱えていて、体調が非常に悪い状態でした。「私達は最初、子猫達が生き残れないかもしれないと心配していました。その後、抗生物質が効くまでには少し時間がかかりましたが、4匹全員が再び自分でご飯が食べられるようになりました。」
そんな子猫達の中のひとりに、目にひどい感染症を患っていた『グリオット』という名前の子猫がいました。グリオットは獣医さんや保護施設のスタッフ達の献身的な看護のおかげで、再び視力を取り戻し、確実に元気を取り戻していきました。
そして体調が回復したグリオットは、ミレーナさんの家へと向かいました。グリオットはそこで、ずっと友達を必要としていたルーに出会ったのです。
「ふたりは出会ってすぐに意気投合し、お互いのことを追いかけるようになりました。それ以来、ふたりは強い絆を築き、毛づくろいや遊びなど、全てのことを一緒に行うようになりました。」
ルーは新しいお姉さんができたことにとても興奮していました。ルーは常にグリオットのそばに留まることを主張して、決してそばから離れようとはしませんでした。もちろんグリオットもルーと同じ気持ちでした。
「ルーとグリオットが一緒にいる姿は、私達の心を一瞬で温めました。ふたりの性格は違いますが、完全にペアになっています。」
ルーは好奇心が旺盛で、常にミレーナさん達のことを楽しませています。ルーはいつも部屋中を探索していて、新しい発見に興奮しているそうです。
一方のグリオットはルーのお姉さんのような存在で、ルーを毎日しっかりと毛づくろいして、身体を綺麗に保っています。グリオットは常に妹のことを見守っていて、鳴き声を聞くとすぐに駆けつけるそうです。
ふたりは愛らしい絆で結ばれていて、どちらかが目の届かない場所に行くと、お互いのことを探し始めます。
「ふたりは本当に素晴らしいペアで、完全に分離することができません。私達はふたりがいつまでも一緒にいられるように、ふたりを一緒に迎えてくれる里親さんを探し始めました」とセリーヌさんが話してくれました。
こうして別々の場所で発見されたルーとグリオットは、ミレーナさんの家で完全に姉妹になりました。きっとふたりはこれからも常に一緒に行動しながら、新しい家族の元にたくさんの幸せを運び続けることでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow
This post was published on 2020/09/08