ある日、ラスベガスを拠点に保護活動を行なっているニッキ・マルティネスさんが、家の外で見つかった2匹の子猫についての連絡を受けました。子猫達は暖かさを求めて、電源ユニットの近くで眠っていたそうです。子猫達を発見した女性はすぐに手を差し伸べて、家の中へと連れて行きました。
「女性は子猫達がまだ幼く、養育主さんのケアを必要としていることに気づいたため、私のところに連絡してきました。子猫達はとても綺麗で健康だったため、しっかりと母猫に世話をされていることが分かりました」とニッキさんが言いました。
ニッキさんは母猫が戻ってくることを願って、食べ物を入れた捕獲機を設置しました。またニッキさんと女性は近所の人達に子猫達の話をして、お母さんらしき猫を見かけた場合は知らせて欲しいと伝えました。
そしてその日の夜、ニッキさん達は無事に母猫を保護することに成功しました。保護された母猫は人間のことを信頼しておらず、人間とは関わりたくないようでした。
母猫はすぐにニッキさんの家へと運ばれました。するとお母さんの声を聞いた子猫達がすぐに反応して、お母さんを呼ぶように大きな声で鳴き始めました。ニッキさんは猫の親子を再会させると、母猫が子育てに集中できるように、静かな部屋へと連れて行きました。
最初の数日間、母猫は人間のことを非常に怖がっていましたが、ニッキさんと家族の優しさに気づくと、状況は変わり始めました。そして母猫は身体を触らせてくれるようになり、喉もゴロゴロと鳴らすようになったのです。
ニッキさんは母猫に『スキッピー』、子猫達に『ピーナッツ(灰白猫)』、『バター(黒猫)』と名づけました。
ニッキさんはさらにスキッピーと仲良くなるために、お気に入りの猫のオヤツを使いました。そのおかげでスキッピーは人間を威嚇することがなくなり、日に日に撫でて欲しいと要求してくるようになったのです。
それから数週間が経つと、子猫達は好奇心に満ちた元気いっぱいの子猫になりました。ピーナッツはゆっくりと自分の殻から出てきて、バターはさらにフワフワの子猫になりました。子猫達は別の保護子猫とも仲良くなり、いつも3匹で元気いっぱいに遊ぶようになりました。
その後、十分に成長したピーナッツとバターは、優しい先住猫のいる家へと旅立って行きました。
「子育てを終えたスキッピーはとても甘く、愛情深い女の子になりました。ピーナッツやバターのような子猫達は比較的早く家を見つけることができますが、年齢を重ねた成猫はとても時間がかかることがあります。」
スキッピーも他の成猫と同じように、しばらく生涯の家を探していました。そして保護から2ヶ月後、ついにスキッピーは描いていた夢を実現させることができたのです!
「スキッピーは素晴らしい家族に出会うことができました。彼女を迎えた家には他に猫がいないため、彼女は全ての愛情を一身に受けて、家の王女様になることでしょう。」
現在、スキッピーはペリドットと名前を変えて、夢のような毎日を送っています。「私はペリドットが愛らしい個性を開花させたことを教えてもらいました。彼女は棒やキッカーで遊ぶのが大好きなのだそうです。とても甘くて愛情深いお母さんは、実は親子の中で一番好奇心旺盛でヤンチャな性格の持ち主だったようです。」
「ペリドットはいつも甘えん坊で、マウスのぬいぐるみを抱きしめたり、靴下をベッド代わりにしたりしています。また彼女は最高の目覚まし時計で、自分が思った通りのスケジュールで毎日を楽しく過ごしているそうです」とニッキさんが話してくれました。
こうして子猫達と共に保護されたペリドットは、ニッキさんの元で大きく人生を変えることができました。これからもペリドットは優しい家族にたっぷりと甘やかされながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:myfosterkittens/lovemeow
This post was published on 2020/08/12