ある日、ワシントンに住む夫婦が家の近くで生まれたばかりの子猫を見つけました。夫婦は幼い子猫が24時間の世話を必要としていることを知っていたため、すぐに保護施設『ヒューメイン・レスキュー・アライアンス』に助けを求めました。
「子猫は生後2日で私達の施設にやって来ました。彼女は野良猫のコロニーの近くで母親と離ればなれになってしまったようです」と養育ボランティアのスージーさんが言いました。
「子猫は最初から大きなゴロゴロ音を持っていて、ミルクの後の抱っこの時間はずっと喉を鳴らし続けています。」
スージーさんに『ツナ』と名づけられた子猫は、とてもおしゃべり好きの性格でした。ツナは目が覚めた瞬間からたくさんのことを話しかけてきて、抱っこしてもらうまで鳴き止みませんでした。
「私が仕事で電話をかけている時も、自宅のオフィスで書類を書いている時も、ツナはいつも私の膝の上にいました。」
そんな甘えん坊のツナですが、成長するにつれて愛らしい個性が出てきました。ツナはスージーさんが少しでも離れようとすると、すぐに大きな声で座るように要求してくるそうです。
またツナは先住猫の『アリ』にも猛アピールして、すぐに仲良くなりました。アリはツナが鳴くたびに駆け寄ってきて、ツナを慰めるようになったそうです。
「ツナはとても甘えん坊で、眠っていない時は常に抱っこされたいと思っています。そのため私が家の中で何かをしなければいけない時は、彼女をポケットの中に入れて一緒に移動することにしました。」
一方、ツナを家の近くで保護した夫婦は、ツナと出会った瞬間からツナに夢中になりました。夫婦はツナのことがずっと頭から離れなかったため、ツナの様子を確認するために保護施設と連絡を取り続けました。夫婦はツナの顔を見るたびに、さらにツナのことが好きになっていきました。
それから数週間後、スージーさんは『クロジー』という名前の保護子猫を自宅に連れて帰りました。スージーさんの家ですくすくと成長していたツナは、友達と遊べることにとても興奮しました。この時のツナはまだ上手く歩くことができませんでしたが、クロジーの後を遅れずについていきたいと思っていました。
そしてクロジーと一緒に歩き回った後は、いつもクロジーの身体に腕を巻きつけて、嬉しそうにハグをしました。
その後、ミルクの卒業の時期を迎えたツナは、離乳食がすぐに好きになり、毎回勢いよく食べるようになりました。「私がご飯をツナの目の前に置こうとすると、彼女は容器が床につく前に飛びついてきて、夢中でご飯を食べ始めます。」
そしてお腹がいっぱいになった後は、すぐにクロジーを見つけて寄り添い始めます。「クロジーが一緒にいるおかげで、ツナは自分がハグをしたい時に、いつでも望みを叶えることができます。」
2匹の子猫達はスージーさんのおかげで室内生活を存分に楽しむようになりました。ツナはいつも人間の膝の上をクロジーと共有しながら、愛らしい姿をたくさん見せてくれているそうです。
またイタズラ好きのツナは、先住猫のアリのシッポで遊ぶ方法もクロジーに教えました。
その後、ツナを保護した夫婦がツナと再会するために戻ってきました。そして夫婦はツナを家族の一員として迎えることに決めたのです。
「とても小さかったツナは、すっかり大きく成長しました。彼女は数日前に夫婦と一緒に私の元を旅立ち、新しい生活を始めました。夫婦は本当に彼女のことが好きで、彼女無しの人生は考えられないと言っていました。」
「ツナはとても幸せで、健康で、ずっと抱きしめていたいほど可愛い子猫です。先週、彼女は私の顔にすり寄って、首に抱きつき、鼻にキスをしながら私を起こしてくれました。」
一方、ツナと親しくなったクロジーも素敵な家を見つけることができました。クロジーも新しい家で何不自由ない生活を送っていて、毎日を幸せに過ごしているそうです。
「私はふたりの人生の始まりを手助けできたことに、とても幸せを感じています。ふたりと一緒に過ごせたことに心から感謝しています」とスージーさんは嬉しそうに話してくれました。
こうして少し前までは迷子だったツナとクロジーは、幸せな人生を歩み始めることができました。ふたりはこれからも愛情をいっぱい受け取りながら、新しい家族の元にたくさんの幸せと笑顔を運び続けることでしょう(*´ω`*)
出典:dcfostermomsusie/lovemeow
This post was published on 2020/06/26