今月の初め、バス会社の駐車場で、バスの下に隠れている迷子の子猫が発見されました。子猫はとてもお腹を空かせていて、誰かの助けを必要としていました。子猫を見つけた従業員はすぐに地元の保護施設『スパークル・キャット・レスキュー』へと連絡をしました。
「私達は子猫を救い出し、会社が所有する全てのバスの下と建物の周りを確認しました。しかし、子猫の母親や兄弟を見つけることはできませんでした」と保護施設のブリタニーさんが言いました。
しかしその数日後、同じバス会社から再び連絡がありました。バスの下で三毛の子猫が発見されたというのです。子猫はとても警戒心が強く、大きな声で鳴いていました。
連絡を受けたステファニーさんはすぐに現場へと駆けつけました。子猫は車体と車輪の隙間に隠れていて、怖がって外に出ようとはしませんでした。
「子猫は見つかる前日の夜から、ひとりでこの場所で過ごしていたようです。私達が現場に到着してからも、子猫はずっと鳴き続けていました」とステファニーさんが言いました。
子猫がお腹を空かせていると感じたステファニーさんは、すぐに車に戻って食べ物を持ってきました。そして食べ物を子猫に見せながら、優しい声で話しかけました。
子猫は最初、少しためらっていましたが、美味しそうな食べ物には抵抗することができませんでした。子猫はゆっくりと食べ物の方へと歩き始め、ステファニーさんによって保護されました。
「バス会社の駐車場からかなり離れたところに家があるのですが、もしかすると子猫はその辺りからひとりで歩いてきたか、もしくは母親に連れて来られたのかもしれません。」
子猫のお腹を満たした後、ステファニーさんは子猫を車の中に連れて行き、柔らかい毛布で包んで抱きしめました。すると子猫はすぐに鳴き止んで、落ち着きを取り戻しました。子猫はステファニーさんに温かい愛情を感じたようで、すっかりハグのとりこになったのです。
その後、『ポリー』と名づけられた子猫は、生後5〜6週で体重が約450gだと分かりました。ポリーは保護されたことに安心すると、すぐに瞳から恐怖心が消えて、たくさんのハグを求め始めました。
生まれてすぐに大変な時期を過ごしたポリーでしたが、優しいスタッフ達のおかげですっかり元気を取り戻し、お腹をいっぱいに満たすことができました。ポリーはもうこれから先も食べ物と避難場所の心配をする必要はありません。今のポリーは人間の腕の中に心地良さを感じていて、甘えたい時はいつもその場所にやって来るそうです。
スタッフ達はポリーに飼い主さんがいるかもしれないと思い、しばらく探してみましたが、結局誰もポリーを自分の猫だという人は現れませんでした。そこでポリーの里親募集を始めると、以前施設から猫を引き取った家族がポリーに一目惚れして、家に迎えたいと伝えてきました。もし先住猫がポリーを受け入れてくれたら、正式に家族の一員として迎えることになるそうです。
こうしてバスの下で鳴いていたポリーは、家猫として何不自由ない生活を送り始めました。ポリーは人間の腕の中と柔らかいベッドが大好きで、いつも幸せそうに丸くなりながら夢の世界へと旅立って行くそうです(*´ω`*)
出典:sparklecatrescue/lovemeow
This post was published on 2020/05/12