先月末、保護団体のスタッフの女性が、アパートの外をお腹を空かせて彷徨い歩く、1匹の野良猫を見つけました。女性は保護施設『スパークル・キャット・レスキュー』に連絡をして、猫の保護を手伝ってもらうことはできないかと尋ねました。
保護施設のステファニーさんはすぐに現場へと向かい、捕獲器を設置しました。ステファニーさんは猫を安全な方法で捕まえて、施設に連れて帰り、必要な世話を行う予定でした。しかし、猫の方は捕獲器を回避する方法を知っているようでした。
「猫は間違いなく私のことを監視していました。私がふと後ろを振り返ると、彼女は私の車のそばでじっとこちらを見つめていました。また私が車の中にいた時も、彼女は車の後ろの丘の上から様子をうかがっていました」とステファニーさんは言いました。
猫がどうしても捕獲器に入らなかったため、ステファニーさんは「猫が置き去りにできない何か大切なものを持っているのではないか」と考えるようになりました。そして2日後、ステファニーさんが猫の後を追って茂みの中へと入っていくと、そこに思いがけないものを発見したのです。
「私はどうして猫が捕獲器に入らなかったのかが分かりました。彼女は子猫達と一緒にアパートの隙間で暮らしていました。」
ステファニーさんは普段から一緒に保護活動をしているクリスティーナさんの助けを借りて、母猫と子猫達を救い出しました。猫の親子はそのまま施設に運ばれて、養育主さんの家で過ごし始めました。
家に着いたばかりの母猫は新しい環境をとても警戒していましたが、自分達が安全な場所にいることが分かると、少しずつリラックスし始めました。
養育主さんは母猫のために十分なご飯を用意して、いつでも好きな時に食べられるようにしました。すると母猫はずっと空腹だったお腹を満たすために、勢いよくご飯を食べ始めたそうです。
「以前の母猫がどのような経験をしてきたかは分かりませんが、彼女は本当に良いお母さんで、いつも優しく子猫達の世話をしています」と保護施設のブリタニーさんが言いました。
「私達は何時間も母猫と一緒に座りました。私達は彼女が自分の殻を破り、完全に心を開くことを願っています。」
母猫はまだ少し人間のことを警戒していますが、新しい環境に落ち着いたようで、部屋の中の探索を始めました。また母猫は養育主さんが子猫達に触れることを許しましたが、その時はいつもしっかりと養育主さんのことを監視しているそうです。
母猫は現在、人間を信頼することを学んでいて、人間との生活を受け入れ始めています。「母猫は本当に子猫達のことを愛しています。そんな母猫にとって最も重要なことは、子猫達が安全かどうかということです。」
「この地域は竜巻や豪雨が多く、天気が急変することがよくあります。私達は親子が安全な家の中で過ごし、ご飯の心配をすることなく、養育主さんの愛情を受け入れ始めたことをとても嬉しく思っています」とブリタニーさんが話してくれました。
今の母猫は、快適なベッドと美味しいご飯のあるこの家を愛しています。どうやら母猫はこの場所が子猫達にとって最高の場所だということを知っているようです。
一方の子猫達は日に日に成長を続け、愛らしい目を開き始めました。間もなく子猫達は自由に歩き回れるようになり、好奇心の赴くままに大冒険を始めることでしょう。
こうして大切な我が子と共に保護された母猫は、新しい人生を歩み始めました。これからも母猫はたくさんの愛情を子猫達に注ぎながら、安全な家の中で幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:sparklecatrescue/lovemeow
This post was published on 2020/05/08