ある日、ハチワレの子猫の『ゾーイ』が兄弟と一緒にラスベガスにある保護施設へと連れて来られました。子猫達はとても冷たくなっていて、ほとんど反応がありませんでした。子猫達は生後僅か1〜2日で、養育主さんの助けを必要としていました。
子猫達の話を聞いた養育ボランティアのパトリシア・リカさんは、すぐに子猫達の看護を始めました。しかし、パトリシアさんの最善の努力にもかかわらず、ゾーイ以外の兄弟は命をつなぐことができませんでした。
そんな危険な状態の中、ゾーイは戦い続けました。ゾーイはお腹が大きく膨れるまで、ミルクを飲むことを止めませんでした。
ゾーイもしばらく苦しい状態が続きましたが、何とか峠を越えると急速に元気を取り戻していきました。ゾーイの体重は78gしかありませんでしたが、信じられないほどの強い意志を持っていました。
「ゾーイは回復を続け、日に日に力強くなり、体重を増やしていきました」とパトリシアさんが言いました。
ゾーイはご飯の時間を迎えると、すぐにパトリシアさんのシリンジを両手で掴み、ミルクを物凄い勢いで飲み始めました。
「ゾーイはいつも食欲が旺盛で、幸いなことに元気を取り戻して以来、一度も食欲を失ったことがありません。」
3月の終わり頃になると、ゾーイの目が開き始めたため、ご飯の時間になるとすぐに哺乳瓶を見つけて、駆け寄ってくるようになりました。
「ゾーイはとても幸せを感じていて、いつも柔らかいものを揉んでいます。また彼女はお腹をこすってもらうのが大好きで、食後にお腹を撫でてもらうことが密かな楽しみになっているようです。」
パトリシアさんの家には先住犬の『ミロ』が住んでいて、いつも家にやって来る保護子猫達を温かく出迎えてくれます。それはゾーイが家に来た時も同じでした。
「ゾーイはいつも楽しそうにミロの上に登っています。もしかするとゾーイはミロのことを猫だと思っているのかもしれません。」
「ゾーイはとても好奇心が旺盛で、仲間と一緒にいるのが大好きです。彼女はいつも幸せいっぱいの赤ちゃんです。」
ゾーイはそれから数週間で完全に開花しました。ゾーイの大きな目は輝き、耳がピンと立ち上がってきました。
現在のゾーイは人間のベッドの上で歩く練習をしていて、パトリシアさんがゾーイの名前を呼ぶと、可愛い足取りで一直線に向かって来るそうです。
「ゾーイの姿を見ているだけで、私はとても幸せな気持ちに包まれます。それは純粋な幸せで、彼女の姿を見ているだけで日常の疲れが吹き飛んでしまいます。」
ゾーイの身体はまだ小さいかもしれませんが、とても強い心の持ち主です。生まれてすぐに危険な時期を乗り越えたゾーイは、安全な家の中で幸せいっぱいの生活を送っているのです。
これからもゾーイは優しい家族にたっぷりと甘やかされながら、明るい未来を歩み続けることでしょう(*´ω`*)
出典:fosterkittensvegas/lovemeow
This post was published on 2020/04/17