ある日、保護施設『シンプリー・キャッツ』のヘザー・スペンサーさんは、養育主さんを必要としている子猫達についての連絡を受けました。「私の友人がTNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)で、19匹の子猫を保護しました」とヘザーさんは言いました。
ヘザーさんの家には空き部屋があったため、すぐに子猫達を引き受けることを伝えました。そしてヘザーさんが子猫達を預かるとすぐに、1匹の子猫の身体がとても小さいことに気づいたのです。
『ウィンキー』と名づけられた子猫は、生後約2ヶ月でしたが、手のひらに収まるほどの大きさでした。
ウィンキーは最初からとても人間好きで、ヘザーさんに抱きかかえられるとすぐに大きな音で喉を鳴らし始めたそうです。
「ウィンキーはとても甘えん坊で社交的な性格です。彼女の身体はとても小さいですが、信じられないほど勇敢で好奇心が旺盛です。彼女は私に寄り添いながらくつろぐのが大好きです。」
ウィンキーは非常に稀な遺伝子異常の『小猫症』で生まれました。この病気によって、ウィンキーの足はとても短く、頭が大きくなっていました。
またウィンキーは呼吸器系に問題があり、目が濡れやすく、慢性的な便秘のために特別な食事が必要でした。
「ウィンキーは絶えず涙が溢れていて、1日に何度も目を綺麗にする必要がありました。さらに鼻の通路も狭かったため、いつも鼻を鳴らしていました。」
ウィンキーはそれから何度も動物病院に通い、ヘザーさんの看護を受けました。そのおかげでウィンキーの健康状態は徐々に改善していったのです。
ウィンキーの成長は兄弟よりも数ヶ月遅れていましたが、その愛らしい個性は身体の大きさを完全に補っていました。
ウィンキーが初めてオモチャを発見した時も、全身から好奇心が溢れ出し、まるで熟練者のようにオモチャを追いかけ始めたそうです。
また普段のウィンキーはとてものんびりとしていて、ヘザーさんや家族との時間を心から楽しんでいるそうです。
その後、ウィンキーの兄弟は新しい里親さんの元へと旅立って行きましたが、ウィンキーだけはまだ成長が足りていませんでした。
それから3ヶ月間、ウィンキーはたくさんの愛情を注がれながら成長を続けました。そしてついに体重が1.3kgを超えて、里子に出られるようになったのです。
しかし、ウィンキーには既に完璧な家がありました。ヘザーさんはすっかりウィンキーのことを手放せなくなっていて、正式に家族に迎えることを決めたのです。
「ウィンキーは私達の家族の一員になりました。彼女は私の心を完全に盗みました。彼女はいつも私のベッドに横たわり、ピンク色の枕を楽しそうにこねています」とヘザーさんは嬉しそうに話してくれました。
こうしてウィンキーはずっと望んでいた夢を叶え、最高の暮らしを手に入れることができました。ウィンキーはこれからも家族にたくさん甘えながら、暖かい家の中でのんびりとした毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:winkythedwarfcat/lovemeow
This post was published on 2020/02/28