自宅の周辺で猫の保護活動を行なっていた人達は、野良猫のコロニーで暮らしていた、1匹の猫のことがずっと以前から気になっていました。
『シャーロット』と名づけられた猫はとても警戒心が強く、なかなか保護することができませんでした。しかし、根気強く待ち続けた結果、ついにシャーロットを保護することに成功したのです。
保護活動を行なっていた人達は、少し前にシャーロットが妊娠していることに気づきました。その後シャーロットは避難場所として設置されていた、干し草が敷き詰められたプラスチックケースの中で3匹の子猫を出産しました。
保護活動を行なっていた人達はすぐに地元の保護団体『ミュー・キャット・レスキュー』へと連絡をし、養育ボランティアのホリーさんが現場へと駆けつけました。「シャーロットは最初、私が何をしようとしているのか分かりませんでした。そのため彼女は子猫達がキャリーに入れられることを嬉しく思っていませんでした」とホリーさんは言いました。
人間のことを怖がっていたシャーロットは、決して身体をホリーさんに触らせようとせず、唸り声を上げて威嚇してきました。幸いなことにシャーロットは保護活動を行なっていた人達に少しだけ慣れていたため、みんなの力で何とかキャリーの中に入れることができたそうです。
シャーロットはホリーさんの家に着いてからも警戒を続けていましたが、少しずつ状況が変わり始めました。「保護直後のシャーロットは私を睨みながら警戒を続けていました。でも家の中が子猫達にとって安全な場所だと分かると、すぐに警戒を解いて、愛情を受け入れるようになりました。」
「シャーロットは完全に心を開き、ただ愛されることを望むようになりました。」
保護から1日も経たないうちにシャーロットは完全に家の中でリラックスして、喉を鳴らしながら愛情を求めるようになったそうです。
「私が養育ボランティアをしている保護団体は、TNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)で不幸な猫を減らし、猫達に新しい家を見つけるために全力を尽くしています。野外で暮らす猫達を減らすには、たくさんの人達の助けが必要です。」
「今回保護された4匹は、とても幸運な猫達です。彼らはもうこれから先、野外での厳しい戦いを経験する必要はありません。」
現在、幼い子猫達はホリーさんの家ですくすくと成長しています。子猫達の頭の上には風雨をしのげる屋根があり、暖かいベッドでお母さんの愛情を感じながら、安心してくつろぐことができるのです。
子猫達はそれぞれ『デューク』『ミア』『カミラ』と名づけられました。「8日齢の子猫達はみんな愛らしく、いつも私達に幸せそうな姿を見せてくれています。」
一方のシャーロットはすっかり室内生活が気に入っていて、美味しいご飯とたくさんの愛情にとても満足しています。シャーロットは子育ての合間にホリーさんに寄り添って、幸せそうにナデナデを要求してくるそうです♪
こうして人間のことを警戒していたシャーロットは、人間の優しさを感じるとすぐに閉ざしていた心を大きく開きました。シャーロットはこれからもたっぷりとホリーさんに甘えながら、大切な子猫達に全ての愛情を注いでいくことでしょう(*´ω`*)
出典:pawsofoz/lovemeow
This post was published on 2019/12/29