今年の初め、保護施設『クリッターエイド・アニマル・サンクチュアリ』に農業を営む家族から連絡が入りました。農場の建物の断熱材の中から、生後間もない3匹の子猫が見つかったと言うのです。家族は母猫の帰りを待ちましたが、結局姿を現すことはありませんでした。
保護施設のスタッフのメリッサさんはすぐに現場へと向かいました。そして、養育ボランティアのダニカさんが子猫達を育てることを申し出ました。
残念ながら2匹の子猫は母猫のミルクを飲むことができず、免疫力が弱かったため、保護から数日後に息を引き取りました。しかし、『メイジー』と名づけられた子猫は何とか命をつなぎ、徐々に元気を取り戻していきました。
危険な時期を乗り越えたメイジーは、日に日に食欲が増していきました。メイジーは小さな身体をしていますが、毎回驚くほどたくさんのご飯を食べているそうです。またメイジーが大きくなるにつれて、興味深い食べ方を編み出しました。
メイジーはいつも食事の時間になると素早く走ってきて、お皿の中にお腹から飛び込み、勢いよくご飯を食べ始めます。
「私達はこれまでにメイジーのために様々な容器を試してきました。どうやら彼女はこの容器が一番気に入ったようで、いつも満足そうな姿を見せてくれています」とダニカさんは言いました。
メイジーは次々と色々なことを覚えて、人間とのハグが大好きになっていきました。メイジーはいつも愛らしい姿でおねだりしてくるため、ダニカさん達は決して「ノー」とは言えないそうです。
ダニカさんの夫が電話をかけている時も、メイジーは可愛い姿で『かまって攻撃』を仕掛けてきました。
ダニカさんはメイジーと他の養育中の子猫達を遊ばせようとしましたが、メイジーはダニカさん達と一緒にいることを主張してきたそうです。
「メイジーはいつも自分が望んだものを必ず手に入れます。」
その後もダニカさんの元ですくすくと成長したメイジーは、里子に出る準備を整えました。メイジーはすぐに生涯の家を見つけて、ダニカさんの家を旅立っていきました。
メイジーは何よりも動物のことが大好きな、若い夫婦に引き取られました。
「メイジーはこれまで困難な状況を何度も乗り越えてきました。彼女は私達に数えきれないほどの幸せと笑顔を届けてくれました。彼女が立派に成長したことを、私達はとても誇りに思っています」とダニカさんは話してくれました。
メイジーは新しい家で『パイパー』と名前を変えました。パイパーはすぐに先住犬のコーダと親友になりました。
でもやっぱり一番のお気に入りは人間に寄り添うことです。それはダニカさんの家にいた時から、少しも変わることはないのです。
パイパーはいつも大好きな家族と一緒にいたくて、どこまでも後をついてくるそうです。
こうして農場で見つかったパイパーは、素敵な家族の元で暮らし始めました。パイパーは毎日の生活に大きな幸せを感じていて、いつも愛らしい姿でハグをおねだりをしているそうです(*´ω`*)
出典:Danica Floto/haileyvanseggelen/lovemeow
This post was published on 2019/10/13