野良猫だった2歳の『シェルビー』は、子猫を産む直前に近くに住む家族によって発見されました。家族はシェルビーが子育てをしている間、ずっとシェルビーのご飯の世話を続けたそうです。
そして、子猫達が十分に大きくなると、家族はシェルビーと子猫達を保護して、地元の保護施設『パーフェクト・パルス』へと連絡をしました。その後、親子を引き取ったスタッフ達は、すぐに子猫達を養育ボランティアさんのところへと連れて行きました。
また、スタッフ達は避妊手術を行うために、シェルビーを動物病院に連れて行きました。するとシェルビーのお腹の中に新しい命が宿っていることが分かったのです!
経験豊富な養育ボランティアのジョンさんは、シェルビーのために出産の準備を始めました。
その後、シェルビーは4匹の子猫を出産しました。しかし、子猫達はとても危険な状態で産まれ、『スパーキー』と名づけられた子猫を残して、出産直後に息を引き取ってしまったのです。さらに悲しいことに、ジョンさんの懸命な看病にも関わらず、スパーキーも4日後に息を引き取りました。
しかし、ここで驚くべきことが起こりました。なんとシェルビーは4日遅れで、5匹目の子猫を出産したのです。
それはジョンさんがシェルビーを動物病院に連れて行った帰りのことでした。シェルビーは出産した子猫をすぐに毛づくろいして、看護を始めたそうです。
ジョンさんは奇跡の子猫に『リジー』と名づけました。
シェルビーとリジーはしばらく体調が不安定でしたが、3日後には状態が安定し、元気な姿を見せてくれるようになりました。
シェルビーは暖かい家の中でリジーを抱きかかえ、全身を毛づくろいし、全ての行動を見守りました。一方のリジーはお母さんと何かをするのが大好きで、毎日楽しい時間を過ごしていたそうです。
こちらは幸せそうに寄り添う親子の姿です。
生後15日になったリジーは、たくさんミルクを飲んで驚くほど体重を増やしました。リジーはまだ普通の子猫よりも小さいですが、とても健康的な毎日を送っています。
それから数週間でリジーの好奇心はさらに開花しました。リジーは手が届く全ての場所を登って、起きている間はノンストップでお母さんやジョンさんと一緒に遊んでいるそうです。
一方のシェルビーも甘えん坊な性格で、まるで子猫のようにジョンさんに甘えてくるそうです。
リジーはその後もすくすくと成長し、里子に出せる年齢になりました。ジョンさんはとっても仲良しな親子の姿を見てきて、親子が一緒の家に行かなければならないことを知っていました。
そして出産から3ヶ月後、親子はジョンさんの家を出て、新しい家へと引っ越しました。その家には他に2匹の猫が住んでいたのですが、親子はすぐに仲良くなったそうです。
こちらは新しいお姉さん達と一緒にご飯を食べるリジーの姿です。
シェルビーとリジーはすぐに新しい家にも慣れて、毎日を幸せいっぱいに過ごしているそうです。
こうしてシェルビーと奇跡の子猫リジーは、ジョンさん達のおかげで生涯の家を見つけることができました。新しい家に引っ越してから約2年が経ちましたが、親子は今もピッタリと寄り添いながら、幸せな毎日を送っているそうです(*´ω`*)
出典:TheCritterRoom/Hurricanes and Hot Rods/lovemeow
This post was published on 2019/08/13